<記事の情報は、2021年1月4日時点のものです>
住宅を購入すると、内覧会を行うことができます。
一世一代の買い物を終え、これから始まるマイホームでの生活に胸をときめかせる場と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そんな感情を抱くのももちろん構わないのですが、その一方で現実的に冷静な視点でも判断しなければなりません。
その住宅に注文住宅の場合注文の不備や、欠陥、中古住宅の場合は経年劣化などがないかをしっかりと調べ、万が一不備が見つかれば修繕を支持する必要があります。
今回は内覧会をテーマに、注意すべき点や持ち物といったポイントを解説していきます。
内覧会を無事完了することができれば、人生で一番高い買い物の完了まであと一歩。
しかし最後の最後で詰めを誤ると、後々後悔することになってしまいかねません。
しっかりとポイントを抑え、大事なステップを乗り越えていきましょう。
また、現時点で依頼するハウスメーカーを検討している人に一つ質問です。
「あなたは何社ほどのハウスメーカーを比較・検討していますか?」
日本には数多くの住宅メーカーが存在するため、十分に事前の情報収集・比較検討をせずにハウスメーカー選びを進めてしまう人は少なくありません。
知名度のある一部のハウスメーカー以外にも、地場に根付いている「工務店」、デザインの面で強みをもつ「設計事務所」など住宅メーカーにも様々な種類があります。
幅広い選択肢について知った上で絞り込みをしているのであれば問題ないのですが、もし数社のハウスメーカーだけを調べて決断しようとしている人は少し危険です。
一見面倒に感じる情報収集・比較検討のステップにしっかりと時間をかけることで、よりあなたの条件にあった住宅メーカーと出会える可能性が高くなります。
とはいえ、日本には本当にたくさんの住宅メーカーが存在するため、1社ずつ比較検討していてはいくら時間があっても足りません。
そこで活用して欲しい便利なツールが、東証一部上場企業の株式会社LIFULLが運営する「カタログ一括請求サービス」です。
ローコスト住宅や二世帯住宅、輸入住宅などあなたの条件に合ったテーマを選んだり、予算から絞り込むことで、条件にあった会社が自動的にピックアップされます。
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これまでに一度も検討していなかったハウスメーカーの中に、より条件にマッチする会社が見つかるケースは本当に多いので。
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それではここから、ここから本文に入っていきましょう!
内覧会とは
内覧会は住宅の引き渡し・決済を行う前に実際に住宅に出向き、家具やカーテンを設置するための採寸や、注文との相違や経年劣化、その他不具合がないかを確認する場です。
ここで何かの問題が見つかった場合、補修工事を指示し、再度内覧を行った上で問題が解決されたことを確認した上で、決済を行う必要があります。
引き渡し後に発見された不具合については、対応に時間がかかったり、場合によっては対応ができないようなケースもあります。
後から余計な手間を取るくらいであれば、内覧をしっかりと行って、万全の状態で引き渡しを受けるようにしましょう。
内覧会のスケジュールは?
内覧会のスケジュールは、引き渡し予定日よりも1週間以上余裕を持って行うことが望ましいです。
理由としては、問題がなければ極論、直前でも問題ないのですが内覧会にて何らかの不備や欠陥が見つかった場合もあります。
その際補修工事を行う必要が出てくるため、万が一の時に備えて余裕を持ったスケジュールを組んでおくことが求められます。
内覧の時間としては、概ね2時間程度。
多めに3~4時間程度は見積もっておいた方が良いです。
お仕事などある中、時間を確保するのも大変かとは思います。
しかし、ある意味最後の詰めの場面でもありますので、しっかりと時間を取って行いましょう。
内覧会当日の流れは?
内覧会の全体としての流れを簡単に記載します。
実際の流れは対応する業者によって細部は異なるかと思いますので、あくまで当日をイメージしやすくする参考程度にご確認ください。
まず、不動産会社、もしくは現地で待ち合わせます。
現地で、集合住宅であれば共有部の説明。
その後室内の設備の説明などを受け、室内をチェックするためのチェックリストを受け取ります。
説明を受けたら、実際に部屋の中に入り、
・設置されている設備が機能するかの確認
・見取り図と実際の完成した部屋に相違はないかの確認(注文住宅の場合)
・家具などを設置するための採寸
・床の傾きやひび割れなどの不具合がないかの確認
といった項のチェックを行います。
不備や疑問点があれば、その場で担当者に確認すると同時に、補修が必要なものであれば写真やメモなどで分かりやすい形で残しておきましょう。
その後(その場である必要はありませんが)補修後の再内覧のスケジュールの調整など後日対応すべき事項も出てきます。
□内覧会で確認すべきポイントは?
先ほど、チェック項目の中でごく簡単にだけ挙げましたが、実際にチェックすべき個所は細かい部分などを含めると100にも及びます。
・玄関
・廊下
・リビング
・キッチン
・トイレ
・バスルーム/洗面所
・個室
などそれぞれを回ったうえで、それぞれの設備が正常に機能するか、傷がないか、立て付けが悪い箇所はないか、傾きがないか、といったことを確認していきます。
ここで発見できなかった不具合について後日まったく対応不能になるわけではありませんが、入居後であれば対応が遅くなる可能性が高いです。
それだけでなく施工段階での不具合なのか、入居後に生じた不具合なのかがわからないと判断されると対応してもらえなくなる可能性すらあります。
この段階で、しっかりと確認し少しでも疑問点があれば解決するようにしましょう。
内覧会に持っていった方が良いもの
流れや確認ポイントを抑えたところで内覧会には、どのようなものを持っていけばよいのかを抑えておきます。
・最新の間取り図の写し
・チェックリスト
・スリッパ
・水平器
・メジャー
・懐中電灯
・踏み台、もしくは脚立
・カメラ
・メモ帳、筆記用具
・マスキングテープ
・タオル
・小さな鏡
順番に見ていきます。
最新の間取り図の写し
最新の間取り図と照らし合わせて、相違点がないかを確認します。
稀に、施工の都合により細部が変更になっていることがあるようですが、大きな差異があった場合は施工ミスの可能性があります。
チェックリスト
事前にチェックするポイントをまとめたリストは、基本的に施工業者が用意しておいてくれるものです。
スリッパ
内覧時、まだ床が清掃されていないというケースもありますので、持参しておくのが得策です。
水平器
床が傾いていないかを正確に測定するためには水平器を用いるのが一番確実です。
古典的で簡単な方法としてはビー玉を床に置いてみるというのもありますが、ビー玉の場合は傾きが軽微であれば検知できないケースがあります。
メジャー
間取りが設計通りに行われているかの採寸および、カーテンや家具の採寸を行ったりと、設計の不備確認および、引き渡し後の採寸を行うのに役立ちます。
懐中電灯
収納の奥、床下、天井裏など肉眼では確認しにくい場所を確認する際に役立ちます。
踏み台、もしくは脚立
収納の上部など、そのままでは目が届かない高所を確認するために役に立ちます。
少しかさばりますが、持ち込むことで重宝します。
カメラ(デジカメ)
不備、不具合を発見した際、しっかり押さえておくために撮影できるようにしておきましょう。
メモ帳、筆記用具
基本的に、メモ帳や筆記用具は業者が用意してくれているはずのものですが、念のため持参した方がスムーズです。
マスキングテープ
家具を置くための採寸に合わせてマーキングしておくことで、家具を置いた残りのスペースをイメージするのが容易になります。
また、不備を発見した時に個所を忘れないようにマーキングしておくなど、複数のシーンで活用することができます。
タオル
水道などの給水機能をチェックした際、周りが濡れてしまった時のことを考え、タオルを用意しておくのが無難です。
小さな鏡
そのままでは目視が難しい細部を確認するような時に役立ちます。
プロに同行してもらった方が良い?
ここまで読んでみて、内覧会について不安を抱かれたという方も多いのではないかと思います。
ただ完成された住宅を確認すればよいというだけではなく、実際にはかなりのチェック項目がある中で不具合を確認しなければなりません。
しかも、ここで発見できなかった不具合については後から発覚したとしても対応に時間を取られる可能性が高いどころか、最悪のケース対応してもらえない場合もあります。
ほとんどの方は住宅の内覧など初めての経験でしょうし、素人に1回の内覧で全てのポイントをミスなくチェックすることなどできるのでしょうか?
ご不安な方はホームインスペクター(住宅診断士)に依頼し、同行してもらうというのも非常に有効な手段です。
ホームインスペクタ―は建築、不動産取引に関する知識を併せ持つ、住宅診断のプロフェッショナルです。
ホームインスペクターは物件の内覧の経験を豊富に持っているので、必要な項目の確認も見落としなくスムーズに行うことができます。
また、単に不備を見つけるだけでなく、対処方法について補修の見積もりを含めて円滑に対処してくれることが期待できます。
もちろん、プロに依頼することになるため、依頼にお金はかかります。
目安としては、集合住宅では8万円前後、戸建ての場合は6万円前後が目安になります。
(業者によって金額は変わってきます。)
決して安い費用ではありませんが、万が一自分だけ(もしくは家族だけ)で内覧を行い、不備を見落としてしまうと後悔してもしきれないこともあります。
人生で一番高い買い物の最後の詰めに「安心」を買うと思えば決して安くもない金額です。
まだまだ日本では主流とは言い難いですが、アメリカでは内覧時にホームインスペクターに依頼するケースも多くなっています。
まとめ
内覧会は「夢のマイホーム」のお披露目会のような側面を持っていることは否定しません。
その特別感は、とりわけ新築の注文住宅であれば格別なものとなるでしょう。
しかし、内覧会が持つ意味はそれだけではありません。
むしろ物件の設備や設計などに不具合がないかを引き渡し前に確認できる、最初で最後の場でもあります。
ここで見落とした、もしくは指摘しなかった不具合に関しては、後日発覚した場合の修正の依頼が難しくなったり、場合によってはどの段階で生じたものかわからなくなればそもそもの対応自体が難しくなる可能性すら存在します。
事前に流れやチェックポイントをよく確認し、持ち物もできる限りそろえて内覧に臨みましょう。
業者が本来用意すると期待できるものが、当日行くと用意されていないというケースも往々にしてあるようなので、確認できるようであれば事前に確認しておくのも手です。
当日も、疑問点があればすぐに確認するなど、遠慮はせずに対応していきましょう。
確認する事項は多岐にわたるので、業者に確認しながら自らこなせる自信があれば構いませんが、難しく感じたらプロフェッショナルであるホームインスペクターに依頼してみるのも有効です。
多少費用はかかりますが、内覧時に必要なポイントを抑えているだけでなく、不備を発見した際はその後の対応まで迅速に行ってくれる強い味方になってくれます。
人生最高額の買い物を間違いないものにするために「安心」を買うと思えば決して高い金額ではありません。
後悔のない買い物を行うために選択の一つとしてぜひ覚えておいてください。
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