建売住宅を選ぶ際に、絶対に家選びを間違えたくないと思いますよね。
建売住宅選びで失敗してしまうと、購入後もストレスを抱えながら住み続けなければなりません。
しかしなぜ失敗してしまうのかをよく理解して、正しい見極めができれば建売住宅選びで間違えることはないのです。
本記事では建売住宅を選ぶ際の失敗事例や、失敗しない建売住宅の選び方のコツについて説明します。
こちらで失敗する理由と物件や不動産会社の見分け方を知っておけば、理想の建売住宅を見つけ、素敵な新生活を始めることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
建売住宅の選び方で失敗してしまう理由
建売住宅の選び方はある程度知識が必要となるため、選び方で失敗してしまうという人もいます。
例えば、建売住宅を買ったのに理想としていた生活ができず、入居後にすぐ引っ越しを検討してしまう人などもいますね。
そうならないためにも、建売住宅の選び方でどのような失敗をしてしまう人が多いのか知っておく必要があります。
建売住宅の選び方で失敗した事例3つ
建売住宅の選び方で失敗した事例を知っておくことで、あらかじめ選び方に失敗しない知識を得ることができます。
事前に知っておけば選び方を間違えなかったのに、と後悔している人が多いからです。
こちらでは建売住宅の選び方で実際に失敗してしまったという事例を3つ紹介します。
本来ほしかった住宅ではなかった
建売住宅を契約するときには最高の家だと思って契約したのにもかかわらず、購入後に本来ほしかった住宅ではなかったことに気が付くという失敗があります。
例えば、数えきれないほどの建売住宅を内覧し、そのうえで見つけた理想の住宅であっても、当初本当に欲しかった家から離れている可能性があるのです。
多くの建売住宅を内覧していくうちに自分が本来求めていた住宅がわからなくなってしまい、その時一番いいと感じた建売住宅に決めてしまうと、後悔することになります。
価格だけで選んでしまった
建売住宅は元々注文住宅に比べて価格が安いのですが、価格だけにこだわって物件探しをしてしまうと失敗してしまいます。
例えば、条件にあった建売住宅を見つけても、もっと安い物件があるのではと安さ重視で探してしまう人が多いのです。
こうなると自分が当初探し求めていた建売住宅ではなく、単純に価格のみの条件に当てはまる家を買ってしまう可能性があります。
資産価値の低い建売住宅を買ってしまった
価格の安さやパッと見た雰囲気などを決め手にしてしまい、資産価値の低い建売住宅を買ってしまうことも失敗につながります。
資産価値の低い建売住宅を購入してしまうと、将来的に売却がしにくいケースがあります。
例えば、将来息子や娘の家の近くに引っ越すために自宅を売却しようとすると、住宅ローンの残債よりも低い金額でしか売却できず、売却するのに手持ち資金を使うしかないという場合があります。
資産価値のある建売住宅を選ばないと、将来的に売却するときに大きな損をしてしまい、購入時に失敗したと感じることとなるのですね。
失敗しない建売住宅の選び方のコツ5つ
将来的にも損せずに、失敗しない建売住宅を選ぶためには、物件を見極めるコツがあります。
例えば、立地や利便性、品質や資産価値の高い物件の見分け方を知っておくことで、建売住宅選びで失敗するリスクを減らすことができるのです。
こちらでは失敗しない建売住宅を選ぶためのコツを5つ紹介します。
建売住宅に求める優先順位を決める
建売住宅の条件の中での優先順位を決めておくことで、選び方の失敗を避けることができます。
例えば、価格が第一なのか、子供の子育て環境が大事なのか、通勤や通学に便利な土地を優先したいのか、あらかじめ建売住宅を選ぶ上での優先順位を決めておきます。
優先順位が決まっていれば、物件選びで迷ったときにも、その場の雰囲気に流されず、本来自分がほしかった家を選ぶことができるのです。
建売住宅を選ぶ上で何を重要視するのか、あらかじめ家族で話あって優先する事項を決めておきましょう。
立地をよく選ぶ
価格の安い建売住宅を追求していくと、立地のあまりよくない物件を選んでしまう可能性があります。
例えば、立地が悪い物件は坂の上にあって毎日の生活が大変であったり、駅やバス停まで遠いので毎日の通勤・通学が大変でストレスを抱えてしまいます。
建売住宅を選ぶ際にはどういった立地にある物件なのか、毎日の生活にも不便さやストレスを抱えないような立地なのかをよく見分ける必要がありますね。
利便性や住環境をよく確認する
建売住宅に長く住むためには、日々の生活でストレスを感じない住宅を選ぶことが重要であるため、利便性や住環境を事前によく確認しましょう。
例えば、駅やバス停までの道のりに坂はないか、夜は車通りが激しい道路じゃないか、夜道が暗すぎて危険ではないかといったように、暮らすうえで何かストレスを感じない条件かどうかを確かめる必要があります。
特に住環境は昼や夜、休日や平日でも変わりますので、必ず昼と夜、平日と休日などを別々の日に確認して、住環境や利便性を見分けましょう。
品質のいい住宅を見極める
建売住宅の中には新築住宅でも欠陥や質のよくない住宅が紛れています。
例えば、購入後に雨漏れが発覚したり、家の内部の柱が腐食していたりする場合がありますが、その場合修復費用に莫大なお金がかかってしまうのです。
品質のいい住宅を見極めるための方法は、内覧時に住宅の施工が正しくされているかチェックする方法や、建築途中の現場に行き施工品質を確認する方法、そして専門家に依頼して検査してもらう方法があります。
ホームインスペクションというサービスを利用すれば、建築士などの専門家が家の目に見えない内部まで検査してくれるので、購入前に一度検査して品質を確かめておくと安全です。
これは建売住宅だけでなく注文住宅やローコスト住宅、中古住宅でも同じことなのですが、品質のいい住宅を見極めることが大事となります。
資産価値の高い建売住宅を選ぶ
資産価値の低い建売住宅を選んでしまうと将来的に大きな損をしてしまうため、資産価値の高い建売住宅を選ぶ必要があります。
建売住宅の資産価値は主に立地と建物の品質で決まります。
例えば、駅から徒歩5分の立地や、これから開発が期待される街、耐久性や耐震性に優れた建物などは資産価値が高い住宅です。
具体的な資産価値の高い建売住宅の選び方はこちらです。
内覧時に建物の品質をチェックする
建売住宅の品質を見極めるためにも、物件内覧時に隅々までみてチェックする必要があります。
その際建売住宅内覧時に外構や外観・室内とそれぞれ施工がきちんとされているかを確認します。
例えば、キッチンや水回りなどの設備は必ず実際に動かしてみましょう。
蛇口から水滴が漏れていることや、換気扇が弱いなど発見した場合は、建物の品質レベルが低い可能性があります。
また、床下収納から物件の基礎と床の間も確認しましょう。
木部が腐食していたり、ごみが放置されている場合は施工管理が甘いと判断できます。
先ほど紹介したホームインスペクションを利用して品質を確かめる方法もおすすめです。
立地の良い場所を見分ける
立地の良い場所を見分けるためには、かならず物件から駅や交通機関までの道のりを実際に歩いてみましょう。
例えば、駅から5分と記載されている物件でも、実際には国道の大通りを渡るための信号待ちで時間がかかったり、毎日歩道のない道を歩く必要があったり、急な上り坂がある場合もあります。
駅から数字上近いというだけではなく、実際に暮らしていくうえで立地がいいか歩いて確かめましょう。
建売住宅を扱う不動産会社の選び方は?
建売住宅は建設会社によってその特徴が異なるため、不動産会社の選び方も重要となります。
例えば、大手ハウスメーカーの建売住宅と地元の工務店の建売住宅では特徴が大きく異なるのです。
こちらで建売住宅を販売する不動産会社の特徴やそれぞれのメリット・デメリットについて説明します。
建売住宅を販売する業者には3種類ある
建売住宅を販売する業者には大きく分けて3種類ありますので、こちらで説明します。
有名なのはパワービルダー
パワービルダーが手掛ける建売住宅は1社あたり年間1,000棟以上あります。
有名なパワービルダーだと年間4,000棟~5,000棟も建設していますね。
パワービルダーの建売住宅のメリットは、価格が安いことです。
パワービルダーは年間数千棟の建売住宅を建てるため、コスト圧縮が非常にうまく、その分販売価格が低いのが特徴です。
一方パワービルダーのデメリットとして、外観が似ている物件が多く、デザイン性がそこまで優れているわけではない点があります。
一度に複数の建売住宅を建設しているため、どれも似たようなデザイン、そして似たような部材や仕様を用いた建売住宅となっており、外観に特徴があまりないのがデメリットです。
地元密着の工務店
1棟ずつに時間をかけて建てられているのが、地元密着の工務店が建てる建売住宅です
全国展開しているのではなく、その地域に根差したサービスに徹底し、住宅販売をしていることが特徴となります。
地元密着の工務店のメリットは、地元ならではのサービスと、1棟ごとに特徴があることです。
地元に根差しているため、何かあったときもすぐにかけつけて対応してくれることや、親身になってくれるサービスなどに定評があります。
一方デメリットは、工務店ごとによしあしが大きく変わるため、事前によく調べる必要があることです。
評判のいい工務店と悪い工務店があるため、あらかじめその地域の人に話を聞いたり、口コミをチェックしておく必要があります。
大手ハウスメーカー
テレビCMなどでもおなじみの大手ハウスメーカーも、建売住宅を販売しています。
大手ハウスメーカーのメリットは、手厚いサービスと住宅の瀬能です。
アフターサービスなどの保証が長く、対応も丁寧ですし、自社開発している技術が利用されており機能性の高い建売住宅を販売しています。
一方のデメリットでは、価格が高いことがあげられます。
パワービルダーの建売住宅と比べて、価格がかなり高くつく建売住宅が多いです。
不動産会社の選び方のコツ3つ
建売住宅を選ぶときに不動産会社も見極めないと、理想の住宅が買えない可能性があります。
例えば自社の利益ばかり優先する不動産会社に依頼してしまうと、自分の理想の物件ではなく、不動産会社にとって一番利益となる物件ばかり紹介されてしまいます。
建売住宅選びに失敗しないためにも、不動産会社選びが重要となるのです。
実績がある不動産会社か
不動産会社に実績がないと、正確な情報を提供してくれず、建売住宅選びに失敗してしまう場合があります。
例えば、不動産会社がすすめる物件で契約したのに、入居してみたら欠陥住宅だったというケースもあります。
通常は不動産会社が物件の見極めも一緒にしてくれるため、安全に建売住宅を選ぶことができますが、実績のない不動産会社だと知識が不足しており失敗する可能性があるのです。
信頼と実績がある不動産会社を選ぶことで、失敗しない建売住宅選びができます。
やたらと条件のいい広告ばかりではないか
好条件の物件広告ばかりを並べている不動産会社は、おとり広告を利用している場合があります。
例えば、駅徒歩5分で2,000万円の新築建売住宅なんて広告をずらりと並べているような不動産会社は、おとり広告を利用している可能性もあります。
おとり広告とは、実際にはもう売り切れている物件や架空の物件広告を使って集客をすることです。
おとり広告を利用している不動産会社は間違いなく自社の利益中心の不動産会社です。
理想の建売住宅を紹介してくれるのではなく、不動産会社にとって理想の物件を紹介されてしまうでしょう。
顧客への対応が丁寧か
顧客中心ではなく自社の利益中心の不動産会社は、顧客への対応が丁寧でない場合があるのです。
例えば以下のようなケースがあります。
- メールでの連絡希望にしたのに毎回電話がかかってくる
- 内覧後の確認がしつこい
- 購入申し込みをせかしてくる
顧客中心ではないため、希望の連絡方法を無視したり、セールス感が強いという特徴がある不動産会社は、選ばないようにしましょう。
建売住宅選びでは営業マンの選び方も重要
建売住宅選びでは営業マンの力量によって、理想の物件を見つけられるかが関わってきます。
例えば、ダメな営業マンに依頼してしまうといつまでたっても理想の物件が見つからず、見当違いの物件ばかり紹介されてしまいます。
また、ダメな営業マンは手続きでもミスが多いため、手続きでストレスを抱えてしまう可能性もありますね。
こちらではダメな営業マンの特徴を5つ説明します。
ダメな営業マンの5つの特徴
ダメな営業マンの特徴をこちらで説明します。
営業感が強すぎる
営業感が強すぎる営業マンは、自分の利益が中心である可能性が高いです。
例えば、セールストークばかりする営業マンや、物件内覧時にもいいことばかりしか言わない営業マンなどがその典型的な例となります。
本来どの物件にもマイナスとなるポイントはあるにも関わらず、契約するためにデメリットを隠している可能性があるからです。
営業感の強い営業マンは顧客に寄り添ってくれないケースが多いため、選ばないようにしましょう。
曖昧な回答をする
質問をしても正確ではっきりと答えてくれない営業マンも、ダメな営業マンです。
なぜなら不動産営業マンに必要な知識がない、もしくは誠意が足りないからです。
不動産の営業マンには不動産知識はもちろん、金融知識や法務、税務の知識も必要となります。
確かに売主に聞かないとわからない情報などもあるので、即答でない質問もありますが、その場合は「確認してご連絡します」とわからないことを伝えてくれるのが誠意ある営業マンです。
例えば、「~かもしれません」「たぶん~だと思います」というように曖昧な返事をして終わりにする営業マンは、顧客に対して誠意がありません。
ちゃんとした回答をしてくれる営業マンを選ぶようにしましょう。
清潔感がない
清潔感がない営業マンは、仕事に対しても責任感がなく、知識や経験も不十分である可能性があります。
例えば、髪型がぼうぼう、スーツがよれよれ、靴が汚いといった営業マンとしての身だしなみを意識していない人は、仕事に対してもそれほど責任感や誠意を持っていない可能性が高いです。
誠意のない営業マンに依頼してしまうと、適当な物件を紹介されたり、説明が不十分で入居後にトラブルが発生するケースもあります。
パッと見て清潔感のある営業マンを選ぶようにしましょう。
資格を取得していない
不動産の営業マンに必要な宅建士の資格を取得していない営業マンは、仕事に対する熱意があまりなく、知識も不十分である可能性があります。
宅建士の資格は不動産営業に必要な知識が詰まっている国家資格です。
合格率は20%前後といわれていますが、きちんと勉強すれば受かる試験です。
しかし宅建士の資格をもっていないベテランの営業マンなどは、不動産営業に対してそこまで熱意がなく、自分の利益中心に考えている傾向にあります。
ある程度の年齢なのに宅建士資格をもっていない営業マンは、選ぶのをやめたほうがいいでしょう。
的外れな物件を紹介してくる
たくさん物件紹介をしてくれるのですが、的外れな物件ばかりを紹介してくる営業マンも選ばないようにしましょう。
なぜなら、顧客のことを真剣に考えていないか、単純に不動産知識が足りないかのどちらかだからです。
本当に顧客のことを真剣に考えていれば、顧客のニーズをよく聞きだし、意向にあった物件を紹介できます。
また、常に周囲の新着物件などの情報を得ている人は、よりいい物件紹介をしてくれます。
たくさん物件を紹介してくれるからといって依頼し続けるのではなく、ちゃんと顧客ニーズを理解してくれる営業マンを選びましょう。
もし不動産会社や営業マン選びを間違えてしまった場合
もし上記に該当するようなダメな不動産会社やダメな営業マンをすでに選んでしまったという場合は、すぐに不動産会社・営業マンを変えましょう。
今までお世話になったからといって、依頼し続ける必要はありません。
なぜならその不動産会社や営業マンのせいで理想の物件を買えない可能性もあるからです。
建売住宅選びに失敗してしまうと、ストレスを抱えながら生活し続けなければなりません。
そのリスクを負う前に、ダメな不動産会社やダメな営業マンだとわかったらすぐに変えましょう。
まとめ
建売住宅選び失敗してしまうと、ストレスを感じながら日々の暮らしをしていくしかありません。
そうならないためにも大事なのは、自分で理想の物件を見極めるということです。
しかし自分一人で見極めるのが大変だという場合は、信頼できる営業マン、そして良質な不動産会社に依頼するのが確実な方法です。
建売住宅選びに失敗しないためにも、まずは不動産会社や営業マン探しからはじめてみてはいかがでしょうか。
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