不動産の売却にあたって、不動産査定は重要です。
それと同時に不動産会社にとっても査定を依頼されることは顧客になってくれる第一段階となります。
売主側と不動産会社のニーズによって不動産一括査定サイトが数多く誕生しました。
今回はそのうちLIFULL HOME’s の査定サービスであるhome’s査定について解説します。
LIFULL HOME’sの不動産一括査定サイトを見てみる⇒
「home’s査定」とは?
不動産を売却する際に自分の物件がいくらで売れるのかは大事な事項です。
かつては不動産会社の窓口に行って依頼していたものが、今では同時に複数の不動産会社に依頼することができます。
それを可能にしているのが、今や花盛りの不動産一括査定サイトです。
home’s査定とは不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’s」の査定サービスになります。
home’s査定の概要について見ていきましょう。
株式会社LIFULLが運営する不動産一括査定サイト
LIFULL HOME’sは株式会社LIFULLが運営する不動産ポータルサイトです。
オレンジがイメージカラーでメインキャラクターのホームズくんもオレンジを基調としたデザインになっています。
そんなLIFULL HOME’sが提供している査定サービスがhome’s査定なのです。
提携不動産会社数は日本トップクラス
home’s査定の提携不動産会社数は2020年2月時点で1,821社。
これは数ある不動産一括査定サイトの中でもトップクラスです。
全国規模の大手不動産会社から地元密着のまちの不動産屋さんまで幅広いラインナップとなっています。
提携不動産会社数は年々増えているので不動産会社の中でもhome’s査定は高評価です。
「home’s査定」と提携している主な不動産会社
home’s査定と提携している主な不動産会社は、住友林業ホームサービス、大京穴吹不動産、センチュリー21、ハウスドゥ!などです。
こうした名前の通った全国規模の不動産会社が参加しています。
その一方で、市町村クラスを営業範囲とする小規模の不動産会社も多数参加しているのです。
大きな会社と小さな会社がバランスよく提携しているのがhome’s査定の特徴といえます。
「home’s査定」の評判は?
home’s査定の評判はどうなっているでしょうか。
home’s査定は実に480万人近い利用者がいるのです。
その利用者数から考えても評判は上々といえます。
口コミサイトにはよくない評判が書かれることもありますが、これはどのサイトでも同様です。
こうしたネガティブな書き込みを差し引いて考えると、その評判はおおむね高評価といえます。
利用者の評判はおおむね高評価
home’s査定の利用者の評判はおおむね高評価です。
査定が早くて助かった、査定額で素早く売却できた、等の書き込みが目立ちます。
不動産会社にとってhome’s査定は営業行為の一環です。
素早く正確に査定することによって顧客を獲得することが可能です。
いいかげんな査定は回りまわって自分の首を絞めることになります。
ほとんどの会社はまじめに査定を行っているのです。
最短60秒は難しいかもしれない
home’s査定は最短60秒で登録可能と謳われています。
ただこの点はちょっと難しいかもしれません。
物件の住所から始まり、面積や築年数等多くの項目を埋める必要があります。
物件に関するすべての資料がデータ化でもされていないかぎり難しいものです。
急いでも2分から3分、余裕をもって登録するには10分以上かかります。
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「home’s査定」のメリット・デメリットとは?
これまで書いてきたように、home’s査定の人気、評判は上々です。
独自のサービスや全国展開が評価されています。
多くのメリットがある一方で会員登録が必要などの手間も必要です。
home’s査定のメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
home’s査定のサービスには他の不動産一括査定サイトにはない独自のものも数多くあります。
多くの不動産会社に同時に依頼できるのも評価されていますし、個人情報の管理がしっかりしているのも高評価です。
home’s査定のメリットについて確認してみましょう。
家探しの独自サービスが充実している
LIFULL HOME’Sアプリ、空き家バンクといった家探しのための独自サービスが充実しています。
過去の取引情報が載っていたり、スマホで住宅情報を検索できたりできれば家探しもこれまで以上にはかどるはずです。
また、サイトに掲載されているマンションプライスマップも見やすいと高い評価を得ていました。
データベースも充実
不動産アーカイブやマンションプライスマップはいわば家探しのデータベースです。
不動産アーカイブは過去の取引の実績が掲載されています。
マンションプライスマップもどのマンションがいくらで売買されたのかが記載されているのです。
これは買い手向けのサービスでもありますが、売り手側でも活用できます。
それはこれらのデータベースを活用して査定の前からおよその価格水準の検討ができるのです。
スタイルマガジン「マドリーム」も発行
スタイルマガジンも発行しています。
リフォームの事例や考え方を紹介する冊子でネットでも閲覧可能です。
きちんと取材から編集までされたなかなか立派なもので少し前なら有料で販売されるレベル。
情報の見せ方に長けている印象を受けます。
フリーダイヤルの電話窓口が設けられている
どんなにネットが発達しても人とのコミュニケーションは欠かせません。
場合によってはメールを打つよりも直接聞いたほうが早いものもあります。
フリーダイヤルの電話窓口が設けられているのもhome’s査定の特徴です。
電話窓口はすべての不動産一括査定サイトに設置されているわけではありません。
home’s査定が顧客とのコミュニケーションを重視しているひとつの証拠といえます。
個人情報の管理がしっかりしている
不動産情報は個人情報のかたまりともいえます。
不動産の情報や所有者の情報は故人譲歩うそのものです。
home’s査定ではこうした個人情報の管理が徹底しています。
これまでもネットやテレビのニュースでも顧客情報の流出のニュースが繰り返し流されてきました。
home’s査定ではこうした個人情報流出防止にいくつもの対策を行なっています。
最大10社に査定依頼が可能
home’s査定では最大10社まで査定依頼が可能です。
ここまで同時に査定依頼できるサイトは多くありません。
ただし、10社にも査定依頼をすると、その対応が大変になります。
自分がきちんと対応できる数に絞るべきです。
全国規模の大きな会社と地元密着型の小規模な不動産会社をそれぞれ数社程度にするのがよいでしょう。
査定可能なエリアが広い
home’s査定は全国で査定可能です。
首都圏のみ、あるいは大都市圏のみという不動産一括査定サイトもある中では健闘しています。
home’s査定でも、どうしても都市部に提携不動産会社が偏っているのも事実です。
それでも査定が可能なのは、提携企業に全国展開している不動産会社がいくつもあり、これらの会社のネットワークを使って査定をしているからです。
デメリット
home’s査定は多くのメリットがあることがわかりました。
ではデメリットはないのでしょうか。
口コミサイトを見ると会員登録に時間がかかる、自分のマンションの価格が他人に知られてしまうといった書き込みが見られました。
これらの点について解説していきます。
サービスの利用には会員登録が必要
home’s査定のサービス利用には会員登録が必要です。
確かに様々な項目を入力するので時間はかかります。
ただし、これは正確な査定のためや個人情報管理を徹底するためでやむを得ないものです。
最近は個人情報を記載しなくても査定を受けられる匿名査定の制度ができました。
営業の電話などを受けたくない場合はこちらを検討してもよいでしょう。
エリアによっては複数査定ができないことも
最大10社まで査定依頼できるhome’s査定ですが、地方都市や郊外では10社に依頼してもすべての会社が査定してくれないこともあります。
多くの不動産会社がある都市圏と違って地方や郊外ではどうしても手薄な場所が存在するのです。
1,800社を擁していてもすべてをカバーすることはできません。
「home’s査定」の利用に向いている人とは?
home’s査定の強みは提携不動産会社が多いこと、同時に査定依頼できる会社が多いこと、電話窓口があることなどです。
こうしたサイトの強みを活かせる人がhome’s査定の利用に向いている人といえます。
どんな人が利用に向いているかみていきましょう。
地方の物件を売却したい人
地方の物件まで対応できる不動産一括査定サイトは多くありません。
複数査定ができにくいエリアがあるとはいえ、home’s査定はその数少ない対応可能なサイトです。
特に物件から遠く離れて住んでいる人にはhome’s査定は重宝します。
大手・中堅を問わず幅広い会社に査定を依頼したい人
home’s査定の強みのひとつは提携不動産会社が多いことです。
提携会社には大きな会社から小さな会社で揃っています。
大手不動産会社だけでなく、中堅クラスや小さな不動産会社まで幅広く意見を求めたい人にはhome’s査定はうってつけです。
10社まで査定依頼できることもあり、きちんと対応ができれば多くの意見を聴くことができます。
電話での相談を行いたい人
不動産一括査定サイトはほとんどがウェブ上のやり取りや連絡で終始します。
査定も実査を伴わない限り担当者と話すこともありません。
ただ、ウェブ上のやり取りだけでは何となく不安だという人もいます。
home’s査定は電話窓口も設けているのでその点も安心です。
やはり、直接話したほうがわかりやすい、文章を入力するのが大変、というニーズはあります。
こうした声を受けてhome’s査定では電話窓口が設置されたのです。
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【Q&A】「home’s査定」で査定を断られるケースとは?
home’s査定でも査定を断られるケースがあります。
自己所有ではない物件はその典型例です。
悪用されるおそれもありますし、査定する側も仕事につながらないものは査定したくありません。
また弁護士や不動産業者からの問い合わせも査定不可となります。
これは任意売却の話や不動産鑑定との問題があるからです。
あくまで個人の、自己所有物件について査定を受けるのがhome’s査定のスタンスとなっています。
まとめ
home’s査定は提携不動産会社も多く、同時査定依頼数も最大10社と規模の大きい不動産一括査定サイトとなっています。
全国が査定可能エリアとなっており、不動産一括査定サイトとしては最大規模のサイトのひとつです。
こうした特性を理解し、査定を依頼するようにしましょう。
やみくもに依頼する会社やサイトを増やしても対応が大変になるだけです。
自分の対応できる範囲で依頼してよりよい査定を得るようにしましょう。
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