<記事の情報は、2022年5月1日時点のものです>
これから家を建てようと考えている人であれば、「坪単価」という言葉を何度も目にしているかと思います。
坪単価はその名の通り、「1坪あたりの建築費用」を意味する言葉ですが、住宅メーカーによって坪単価の定義が異なっていて、混乱してしまう人も少なくありません。
最初のころに聞いていた坪単価が40万円だったにもかかわらず、話が進んでいくうちに、どんどん高くなっていったという経験をした人も多いです。
多くの人は坪単価について誤った認識を持っているため、上記のような認識のずれが起こります。
今回の記事では、
- 坪単価の考え方・注意点
- 工務店の坪単価の平均・相場
- ハウスメーカー・工務店・設計事務所の坪単価の違い
などについて、「週間住宅マガジン」編集部の目線でできるだけわかりやすく解説をしていきます。
あなたが坪単価について抱えている疑問を一挙解消できるので、ぜひ参考にしてください。
また、本文に入る前に、あなたに一つ質問です。
「注文住宅を建てる際に最も重要なことは何だと思いますか?」
資金計画や土地探し、理想の間取りやデザインなどを決めるなどを思い浮かべる人も多いと思います。
結論として、もっとも注文住宅を建てる上で大切なのは「住宅メーカー選び」です。
「住宅メーカー選び」ですべてが決まってしまうと言っても過言ではありません。
住宅メーカーの数が多すぎるがゆえに、深く考えずにCMなどで聞いたことのある大手に決めてしまったり、たまたま足を運んだ住宅展示場で見つけた会社に依頼してしまう人も多いのが現状。
そうなると、最終的に理想の家が完成せず、多くのお金を損してしまう結果になってしまうのです。
全国には、いわゆる「ハウスメーカー」だけでなく、比較的低価格で依頼できる「工務店」、デザイン性や間取りの柔軟性が高い「設計事務所」など様々です。
十分に比較検討せず依頼する会社を決めてしまうと、「もっと安くてもっと条件にあう会社があったのに・・・」と、一生後悔することになりかねません。
「そんなことを言っても、無数にある住宅メーカーの中からピックアップして比較していくなんて不可能だよ・・・」
と感じる人もいるでしょう。
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それではここから、本文に入っていきます。
そもそも坪単価って何?
マイホームを購入する際に資金計画の目安となるのが「坪単価」です。
家づくりではよく出てくるワードですが、「坪単価って何?」という方も多いのではないでしょうか?
ここではまず、坪単価について説明していきます。
坪単価は1坪につきかかる建築費
坪単価とは住宅の「本体価格」を「延べ床面積」で割ることでその単価が算出できます。例えば
- 本体価格が2,000万円の家
- 1階部分が30坪で2階部分が20坪で、合わせると延べ床面積が50坪。
2,000万円÷50坪=40万円
1坪あたりの金額は40万円となり、これが坪単価となります。
工務店で注文住宅を建てる時の坪単価平均はいくら?
マイホームを注文住宅で依頼したい場合、その坪単価は気になるところです。
土地あり・なしの注文住宅や、工務店で住宅建築を依頼した場合の坪単価などをご紹介しましょう。
注文住宅の平均坪単価
土地付き、土地なしでの注文住宅の平均坪単価を見ていきましょう。
住宅金融支援機構の「フラット35」利用者調査のデータから計算していきます。
このデータによると全国における注文住宅にかかった金額は下記のようになっています。
注文住宅の費用と面積から見た坪単価 | 全国 | 首都圏 |
金額 | 3,395万円 | 3,695万円 |
面積 | 126.8m2(約38.4坪) | 125.3m2(約37.9坪) |
坪単価 | 88.4万円 | 97.4万円 |
かなり高めの坪単価ですが、平均から割り出した数字であることと、金額の中には建築費用の他に諸費用が含まれているため、実際の坪単価はもう少し低い数字であると推測されます。
参照URL:住宅金融支援機構:フラット35利用者調査2018年度調査結果
工務店で家を建てると平均坪単価は45万円から
家を建てるとき、依頼する工務店、ハウスメーカー、設計事務所により、それぞれ坪単価に違いがあります。
ホームページなどに建設費と延べ床面積があれば算出も可能です。
工務店の場合は地域密着型が多く、購入前の相談から対応を丁寧に行ってくれるでしょう。
工務店の坪単価の相場は45万円台~が一般的。
大手ハウスメーカーから請け負って施工することもあり、情報が多いことも依頼する上でメリットとなります。
一方、知名度の高いハウスメーカーは70万円から80万円台がメイン。資料などに表示される坪単価は基本工事費用の場合も多く実際にはもう少し高くなることも多いようです。
オプションを追加したり希望のデザインを依頼することで坪単価は上がるため注意が必要でしょう。
設計事務所は1から自由に設計を依頼することができ、唯一無二の住宅が完成するのが魅力。
当然ながら設計に関しては別料金扱いですが、設計事務所での坪単価は70万台がメイン価格。
予算と希望の家のバランスを考えながら選択する必要があるでしょう。
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「工務店で家を建てると坪単価は安くなる」は本当?
マイホームの建築を依頼するなら、坪単価が安い方が当然お得です。
大手のハウスメーカーよりも地元の工務店で家を建てた方が、一般的には坪単価が安くなることも多いもの。その理由について解説していきます。
ハウスメーカーや工務店により坪単価の計算方法は異なる
坪単価は各社で異なりますが、その理由のひとつとして、そもそも「ルールがない」というのが挙げられます。
坪単価は、先ほど説明したように「建物価格÷延べ床面積」で求められます。
この建物の価格に、どの項目を含めるかは明確に決まっていません。
車庫、門、エクステリアのプランの違い、エアコンや照明設置費用などを加えるかどうかで当然ながら坪単価が違ってきます。
また省エネ機能、耐震性を考えた部材や部品を使うことも同様に単価に違いが発生。
もう1つの理由としては、計算式が2つ存在することが挙げられます。
一般的には「建物の価格÷延べ床面積(坪数)=坪単価」となっていますが、「建物の価格÷施工床面積(坪数)=坪単価」で表記する場合があり、価格に違いが生じるケースが存在。
工務店の場合は後者の「建物の価格÷施工床面積(坪数)=坪単価」で表記する場合が多く、坪単価が安くなるという見方もあります。
会社やメーカーにより違いがあるので、しっかりと確認した方がよいでしょう。
坪単価を決定する要因とは
坪単価を決定する項目は多く存在し、同じ工務店で同じ床面積の建築を依頼しても坪単価に違いが出ます。
その坪単価の価格に違いが出る要因をご紹介しましょう。
デザインや機能性など
- 間取り
- 外観デザイン
- 屋根の形
窓の数などの見た目のデザイン。キッチン・浴室・洗面台など採用するシステム類。
耐震性・省エネ性を備えが部材や部品などの採用など。
それぞれを選択することで建築にプラスされ、坪単価に違いが出てきます。
構造躯体の費用
構造躯体の種類によっても価格に違いが生じます。高額な順に並べると
鉄筋コンクリート造>鉄骨造>木造
さらに工法による費用にも価格が生じます。高額な順に並べると
金物工法>2×4(ツーバイフォー)工法>在来工法
工務店の坪単価が安い理由とは
理想のマイホームをできるだけ安価で建てたいと誰しも思うもの。
地域密着型の工務店であれば、フットワーク軽く相談に乗ってくれ、また坪単価が安い場合も多いのがメリット。
工務店の坪単価が安い理由としては2つ挙げられます。
①標準仕様にしばられない
大手ハウスメーカーで建築される場合、使用される部材・部品・商品など標準仕様がほぼ決定されています。
高性能・高機能な商品を採用することで坪単価が高くなる要因に。
工務店の場合は全体の予算から、こだわる箇所とシンプルな機能で抑えるなどメリハリのある計画ができます。
また大手ハウスメーカーからの依頼で施工する工務店もあり、希望に合う情報を多く持っている可能性も期待できるでしょう。
②費用の軽減が可能
大手ハウスメーカーは住宅展示会場やショールーム、CMなど広告宣伝費がかかっており、当然ながら建設コストに上乗せされています。
工務店の場合は広告宣伝費に予算をかけず、またモデルハウスに出店するケースも少ないでのです。
そのため施工費用を安価に設定することが可能になります。
坪単価はあくまで目安。坪単価のみで家を決めない
坪単価は一坪あたりの建築費が明確となるので、安価で依頼できる会社を選択したくなるものです。
ただ、坪単価の算出方法にはルールがないため坪単価はあくまでも目安。
建築費に含める項目が会社によって異なるため、坪単価は明確とは言えません。
坪単価を見るときはあくまで目安程度にとどめ、最終的な支払額で比較するのが良いでしょう。
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より自分の予算や条件にマッチした工務店を見つけるためには比較が不可欠です
一般的に、ハウスメーカーよりも工務店の方が坪単価が低くなることはこれまでお話してきました。
しかし、一言で工務店といっても、坪単価やデザイン・間取りの柔軟性などは多種多様です。
いわゆるハウスメーカーと呼ばれる会社の中でも、一般的な工務店の坪単価よりも低い場合もありますし、逆もまた然りです。
また先ほど説明した通り、坪単価自体は絶対的な評価軸になるものではありません。
「お金がないから、家の近くにある工務店に依頼しよう」と思考停止してしまうと、もっと良い条件・金額で依頼できる住宅メーカーとの出会いを逃してしまいます。
とはいえ、0から自分の予算・条件にあったハウスメーカー・工務店を選ぶことは決して楽なことではありません。
忙しい社会人の方であれば、ハウスメーカー・工務店の候補を上げる段階で、休みを丸一日使ってしまうようなことも良くあります。
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坪単価別に見た建てられる注文住宅の特徴
坪単価が理解できたところで、その単価ごとに建てられる家も気になるところです。
ここからは単価別にどのような家が建築可能なのかその特徴を見ていきましょう。
坪単価30万円の家の特徴
坪単価30万円の家の場合、延べ床面積が30坪なら建物本体価格は900万円、40坪なら建物本体価格は1,200万円となります。
30坪の本体価格にプラスして、別途工事費を含め1,000万円台に収めることも可能。
予算内でこだわりのオプションも多少プラスできるでしょう。
いかにコストを抑えて性能をキープするかの工夫が考えられています。
外観はシンプルで飽きのこないキューブ型、窓は引き違い窓、内装は量産タイプのビニールクロスの標準仕様が一般的。
トイレやバスルームのユニットは大量購入にて性能面がキープされた商品が選ばれています。
坪単価40万円の家の特徴
坪単価40万円の家の場合、延べ床面積が30坪なら本体価格は1,200万円、40坪なら建物本体価格は1,600万円に。
さらに照明器具や別途工事費をプラスして、1,000万円台で抑えられるプランが可能となるでしょう。
坪単価30万円の本体価格のプランに、外装や内装のデザインへのこだわり、リビングやキッチンの快適性などにお金をかけることが可能です。
また耐震性・省エネにこだわった設備などを採用し、安全性や経済性に重点を置くプランも選択肢に。予算内での優先順位を決めることよいでしょう。
坪単価50万円の家の特徴
坪単価50万円まで予算が組めると、総合的にコストバランスが取れたマイホームを実現できると言えます。
30坪なら本体価格1,500万円となり、上物を1,000万円台に収めるなら、ギリギリのラインであり、さらにこだわりをプラスした建築も可能となります。
エクステリアや庭にこだわることも可能で、外観のデザインにも予算を充てられるでしょう。
ビルトインタイプの食洗機やオーブンを設置し、時短家事と家事動線をよくすることも可能。
ただ全てを高性能・高機能にすると予算オーバーとなるため、バランスのよい資金配分が必要となります。
坪単価60万円の家の特徴
ミドルクラスと呼ばれるタイプが坪単価60万円のプラン。
50万円台よりグレードの高いシステムキッチンやシステムバスを設置することが可能になります。
内装や外装をコストの低いものにすれば、設備を高性能にするという方法も取れます。
ZEH対応住宅を建てることも可能で、太陽光発電が採用された屋根も実現可能。省エネにもなり光熱費を抑えられます。
高天井と広がりある防犯性に優れた窓を組み込むことも可能。
メンテナンスフリーの外壁材なら、生涯のトータルコストを抑えることもできます。
坪単価70万円の家の特徴
坪単価70万円の場合、延べ床面積が40坪本体価格は2,800万円。
これだけの予算がかけられると、理想的なデザインの住宅が手に入ると言えるでしょう。
コストのかかる防犯性の窓を採用し、オール床暖房にするなど室内での快適性を重視することも可能に。
天井の高い2階にロフトや屋上などを併設するなどの工夫、システムキッチンやユニットバスなど最新機能を採用できます。
インナーガレージを設置するなど、趣味と実益を兼ねた間取りも夢ではありません。
ただグレードアップするだけの建築ではなく、デザイン性も重視の選択もできるでしょう。
坪単価80万円の家の特徴
坪単価80万円となると、ハイクラスのプランを選べる価格帯。
内装・外装のデザインにもこだわることができます。
また耐震性・免震構造の住宅を選ぶことができ、最高性能のZEH対応住宅も検討可能。
ホームエネルギーシステムで光熱費の「見える化」を導入しコストも明確となります。
和室を含めた4LDKや、広々としたリビングの快適性を重視した3LDKなども可能となるでしょう。
2階にバルコニーテラスを設置し、非日常を楽しむスペースも確保。
また子どもの成長に合わせて間取りが変更可能なスライディングウォールなどを設置することも可能です。
また「完全同居型」の二世帯住宅であれば予算内でおさめられるでしょう。
坪単価を安くおさえるには?
では、坪単価をできるだけ抑えて家を建てるにはどうしたら良いでしょうか?
大きなポイントとして2つ挙げられます。
①1階と2階を同じ面積にしたシンプルな設計
1階と2階を同じ面積にしたボックス型の住宅にすることで建築費を抑えることができます。
できる限り凸凹がないようなシンプルな設計にすることがコスト削減につながります。
②設備や資材はハイグレードなものを使わない
当然ながら、設備や資材にハイグレードなものを採用すると建設費はアップしてしまいます。
住宅技術は日々向上しているので、スタンダードクラスであっても一昔前と比べたらかなり性能は良いものです。
上を見るとキリがないので、生活の中で何が一番優先されるかメリハリをつけて資材や設備を選択すると良いでしょう。
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工務店で家を建てるとハウスメーカー、設計事務所とどう変わる?
建物建築を依頼する際、工務店・ハウスメーカー・設計事務所と選択肢が多く迷うものです。
違いをしっかりと見極めて、理想のマイホームを実現してくれる一社を選びましょう。
工務店、ハウスメーカー、設計事務所の違いとは
工務店・ハウスメーカー・設計事務所を比較しご紹介します。メリットや特徴などを把握する参考になさってください。
工務店 | ハウスメーカー | 設計事務所 |
地元に強い 比較的安価 柔軟に対応してくれる 工期は長くなることも 優良店を自分で見極める必要がある |
倒産の心配が少ない アフターサービスの充実 高性能でバランスのとれた仕様 コストが高くなることも 規格住宅が多い |
デザイン性が高い こだわりを実現できる 建築は工務店が行うことが一般的 設計費が高い 工期が長くなることも |
工務店
工務店と言っても規模は様々で、少人数で施工を行う会社からワンストップサービスが行える会社まで様々存在。
ハウスメーカーと違い仕様やプランを自由に選べることと、こだわり部分と費用を抑えられる箇所などの指定が可能なのがメリット。
地域密着型なので周辺エリアの情報に詳しく、土地情報なども含めてあらゆる相談ができます。
また広告宣伝費などを上乗せしない分、安価で建築を依頼できるといえるでしょう。
大手ハウスメーカーの施工を担当している工務店も多いので、人気のデザインなどを把握していることもあります。
柔軟な対応が可能だからこそ、細かく作業を行ってくれるので高ポイント。
ただその分工期が長引くというデメリットがあります。ある程度の期限を決めることで、問題解決となるでしょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーのメリットといえば、会社の規模や実績による安心と安定。
ホームページやCMなどで、建築内容がわかりやすく参考にしやすいといえるでしょう。
自社工場で部材や部品を加工するため工期が短いこと、また大量仕入れにより高性能でありながらリーズナブルな機器を採用可能です。
またハウスメーカーでは長期の保証制度を設けていることや、アフターサービスが受けられることも人気。
省エネ性・耐震性の高い住宅を採用しているメーカーも多いので入居後も安心。
また住宅展示場やショールームで実物を見学できるので理想と比較可能なのが高ポイント。
ただ広告宣伝費が建築費に反映されており、価格帯が高くなることがデメリット。
設計の自由度が制限されており、規格外のデザインを対応不可の場合も。
また標準仕様の設備を変更する場合、費用が上乗せされ予算オーバーとなる可能性も出てきます。
設計事務所
理想のマイホームを手に入れやすいのは、設計事務所が一番といえるでしょう。
何と言っても提案力があり、唯一無二のデザイン性の高い住宅が建てられます。
狭小地や変形地での住宅建築を計画している方の強い味方に。デザインだけでなく居住性にも兼ね備えた設計をしてくれます。
建築に関しては完成したプランを工務店に依頼するため、工法や仕様まで細かく指示が可能。
また設計図と完成した建築に違いが生じないよう、現場でのチェックも行ってくれるため安心といえるでしょう。
デメリットとしては、設計料・施工監理料が上乗せされるため、工務店への依頼よりも高額となります。
また際限なくデザインにこだわれるため、設計図完成までに時間がかかり、それに付随して工期が長くなる可能性も。
また設計図が完成して、工事費が決まることもあり、予算と建物完成期限を決定した上で相談することがマストです。
工務店ならこんな家が建てられる 工務店で注文住宅を建てるメリット・デメリット
工務店の特徴が理解できると、建築依頼を検討したくなる方もいるでしょう。
ここからは工務店で注文住宅を建てるメリット・デメリットをご紹介します。
コストに関するメリット・デメリット
注文住宅を工務店に依頼する場合、ハウスメーカーのように商品などに関しての仕様制限がないのがメリット。
趣味や家事の部屋などこだわりたい箇所に予算を充て、他を安く計画することも可能。
トイレ・バスなどのユニットも自由に選べるので理想に近づけると言えるでしょう。
ただ全てが自由に選べるからこそ、工期が延びる可能性がデメリット。
ハウスメーカーでは工期が短く計画が立てやすいので違いがあります。
仮住まいで過ごす場合は、その費用もかかるので期限を決めて進めることが大切といえるでしょう。
設計・デザインに関するメリット・デメリット
ハウスメーカーと違って自由に設計が可能で、理想に近いマイホームを手に入れることが可能です。
地域密着型が多いからこそ、そのエリアにあった設計を提案してくれるでしょう。
狭い土地や特殊な形の土地の対応も可能なのがメリットです。
ただ工務店が得意とするのはあくまで施工。デザイン性に富んだこだわりのマイホームを実現するなら設計事務所には勝てないと言えるでしょう。
デザインを得意とする工務店もあるので、探してみるといいですね。
アフターサービスに関するメリット・デメリット
住宅の保証に関しては大手ハウスメーカーの方が長期保証を設定しています。
目安は20年から30年ですが、なかには最長50年を謳っているプランもあり安心です。
ただ、地域密着型の工務店の場合、地元での評判をより良いものにする努力がマスト。
建築完成後のアフターサービスを徹底している会社が多いので要チェック。
緊急を要する場合などの対応や、細かい部分でフットワーク軽く対応してくれる点は工務店が優れていると言えるでしょう。
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自分に合った工務店を見つけるための鉄則5つ
理想のマイホームを手に入れるためには、工務店選びを慎重に行いたいものです。
ここからは自分にあった工務店を見つける方法をご紹介しましょう。
- 複数の業御社に資料請求して比較する
- 建てたい土地での施工実績が豊富にあること
- 得意分野が明確にあること
- 自社設計・自社施工を重視
- アフターサービスの充実度も考慮する
順に見ていきましょう。
1. 複数の業者に資料請求して比較する
まずは工務店の資料をできるだけ多く集めてみましょう。
一社に絞り込むよりは、理想を叶えてくれそうな工務店を複数ピックアアップ。
一括請求できるサイトなどで申し込むと手間が省けて便利です。
各工務店のサイトやその特徴、平均坪単価、設計士等有資格者などから選べるので助かりますね。
参照URL:全国安心工務店ネット
2. 建てたい土地での施工実績が豊富にあること
工務店の魅力といえば、何と言っても地域密着型であること。
建てたいエリアでの施工実績にフォーカスを当てると選びやすくなるでしょう。
また、新築住宅を多く扱っているかどうかもチェックポイントです。
新築注文住宅以外を多く請け負っている会社は、新築住宅建築の能力がない場合もあるので要注意。
新築現場の方がはるかに複雑であるため、技術に関してもしっかり見極めましょう。
3. 得意分野が明確にあること
新築住宅の実績が多い工務店は、「自社特有の強み」がある会社と言えます。
他社との差別化を図る「得意分野」がある工務店を選ぶことも選択肢に入れましょう。
- 自然素材・無垢素材にこだわりがある。
- 独自のデザイン性を持っている。
- メンテナンス不要の性能を採用している。
など。ホームページなどを参照に、理想に近い「こだわり」がある工務店を選びましょう。
4. 自社設計・自社施工を重視
工務店も大手ハウスメーカー同様に、大小さまざまな会社が存在します。
契約だけ取り施工は別会社などというパターンもあるので要注意。
自社設計・自社施工を行っているのであれば、すべてをまかなえる能力があるという証拠。
また中間マージンが発生しないため、その分安価に設定できます。
取り扱っている部材・部品などのチェックもしっかりと行いましょう。
5. アフターサービスの充実度も考慮する
大手ハウスメーカーの保証期間は20年から30年と長いことがメリット。
工務店は10年と短いことが多いため、アフターサービスの充実度を確認することが大切です。
大手並みに「24時間365日対応サポートデスク」が存在する工務店もあるのでしっかりとチェック。
建築費が安価であるだけで選ぶより、トータルでのメリットを見極めましょう。
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工務店で家を建てる時の注意ポイント
工務店の候補が絞られたら最終決定する前に、注意するポイントがあります。
マイホームを建てる前に、しっかりとチェックしておきましょう。
建築予定エリアから近い工務店
建築予定エリアから工務店が近いことはとても重要です。
工務店の評判を知ることができ、また地域の情報を事前に知ることも可能。
施工開始から完成、さらにはアフターフォローまで、近いからこそ相談しやすいと言えましょう。
車で30分以内に到着する工務店などを選ぶのもおすすめです。
工務店や建築現場を訪問
インターネットや資料などで工務店を理解することは可能です。
できれば、実際に工務店を訪問し、社長や担当者と会い、相性が良いかどうかを見極めましょう。
また現在建築中の現場などを見学させてもらえるよう交渉することをおすすめします。
建築の進捗状態や、近隣への配慮などが確認可能。快く対応してくれるかどうかで、その力量が分かると言えるでしょう。
イメージ・予算・期限を伝える
工務店には決まった商品や仕様がないからこそ、マイホームのイメージ・予算・完成してほしい日程はしっかりと伝えましょう。
工務店に任せっきりで提案に従うと、予算オーバーになりやすいです。
またこだわるからこそ工期が延び、予想外の出費も発生。提案する内容に対応してもらえない場合は、しっかりと伝えましょう。
不可能だと感じた場合は、工務店を変更する決断も大切です。
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あなたにビッタリの工務店はどこ?カテゴリ別に見たおすすめ工務店ランキング
理想のマイホームを手に入れるために、工務店選びは色々な角度から行うとよいでしょう。
ここではカテゴリ別にみた工務店をご紹介します。
坪単価別に見たおすすめ工務店5選
まずは坪単価別に見たおすすめの工務店を5社ご紹介します。
坪単価30万円で建てられるおすすめ工務店:穴吹工務店
穴吹工務店は香川県高松市に本社を構え、全国展開で理想の住まいを提供する大手工務店。
マンション事業での経験と技術を戸建住宅に生かしており、用地取得・設計・施工・アフターサービスまでトータルサポート可能なのが人気です。
10年間品質保証+長期サポートも行っており、引渡し後の無料点検を実施。
入居後の快適さと品質、資産価値をしっかりと守ってくれて安心です。
24時間365日利用できる「穴吹コンタクトセンター」を設け、いざという時の対応も可能。
坪単価40万円で建てられるおすすめ工務店:藤木工務店
大正9年創業の藤木工務店は、1万件を超える実績を持つ歴史ある工務店。
文化財の修繕や移築を手がける高い技術で、高級住宅の建築も得意とします。
皇族や財界人の邸宅も多く手がけている会社。
大阪を中心に全国において設計・施工を行っており、信頼度の高さを誇っています。
注目すべきは「免震工法」と「耐震工法」です。
地震の際の振動が建物に伝わらない技術の「免震工法」。震度5以上に耐えられる防止レベルを実現した「耐震工法」。
建物を守ると同時に、ストレスなく済むことが可能。トップクラスの技術を採用し、高品質のマイホームを手に入れられます。
坪単価50万円で建てられるおすすめ工務店:細田工務店
1947年に創業された老舗工務店で、手がけた建築物は35,000棟以上の実績があります。
木造住宅を得意とし、また独自の「木造軸組工法」は日本の風土に合わせた工法。
木にこだわりを持ち、その特性を生かした建築を開発し続けています。
床暖房のいらない家「浜田山モデルハウス」、厳選された無垢材を贅沢に使用した「木ここち杢」、空気環境にこだわったZEH対応の高気密高断熱住宅「エコサーマル」、などのプランをご用意。
また乾燥無垢の檜などを使用し、耐久性・安定性を確保した家づくりを提供しくれます。
坪単価60万円で建てられるおすすめ工務店:一条工務店
40周年を迎える一条工務店は「家は、性能。」を企業理念に掲げ、全国展開する工務店。
省エネ7冠、創エネ5冠、省エネ大賞の最高賞にあたる「経済産業大臣賞」を受賞。累計約20万棟の信頼と実績を誇ります。
24時間運転なのに省エネが可能な「全館床暖房」は家の中の「暖差」をなくす設計、屋根一体型の大容量太陽光発電は初期支出0円、常にクリーンな空気と適正温度をキープする「ロスガード90」などを採用したプランで、住み心地の良さに差をつけます。
坪単価70万円で建てられるおすすめ工務店:木下工務店
理想のマイホームを手に入れるなら木下工務店は力強い味方に。
「完全自由設計」の優れたプランニングにプラスして、熟練の職人集団「キノシタマイスタークラブ」が施工する住宅。
自社において職人を直接管理しているため、コスト削減とこだわりの設計が実現できます。
一棟丸ごとイケアハウスの家具を採用したモデルハウス、ペットと人が心地よく過ごせるアイディア満載の「ペットと過ごす家」、防火地域に建築可能な「木造耐火住宅」などのプランをご用意。
不可能を可能にし、快適にプラスαを追求する家は、住んでいることを自慢したくなるでしょう。
地域別に見たおすすめ工務店各3選
おすすめの工務店を地域別に3社ずつご紹介します。工務店選びの参考にしてください。
北海道
- 株式会社三五工務店:北海道札幌市北区北34条西10丁目6番21号
- 株式会社保科工務店:北海道江別市大麻新町23番地5
- アシストホーム:札幌市北区新川5条16丁目6番5号
東北
- しぶや工務店株式会社:青森市八重田四丁目1番9号
- 株式会社ミラクルホーム:宮城県仙台市青葉区中央4-10-3 仙台キャピタルタワー17階
- 株式会社 高勝の家:宮城県大崎市古川幸町1-4-31
関東
- 株式会社田中工務店:東京都江戸川区西小岩3-15-1
- 小嶋工務店:東京都小金井市前原町5-8-15
- 株式会社安藤工務店:埼玉県ふじみ野市苗間459-14
甲信越・北陸おすすめ工務店
- 水元工務店: 福井県福井市高木中央1丁目406
- 有限会社濱田工務店/はまホーム事業部:石川県金沢市専光寺町ワ56-1
- 株式会社小出工務店:長野県長野市大字大豆島543
関西
- 株式会社中内工務店:奈良県奈良市石木町 672番地
- 株式会社山本博工務店:大阪市東淀川区豊里 7-26-7
- 株式会社竹内工務店:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前瀬戸川町4-7
中国
- 株式会社坂田工務店:広島県安芸高田市甲田町高田原1447-4
- 株式会社大喜:広島市安佐南区西原3丁目13-12
- 株式会社なんば建築工房:岡山県倉敷市児島上の町1丁目11-44
四国
- 村上工務店:愛媛県松山市東方町甲2324-2
- 株式会社広田工務店:徳島県徳島市昭和町7丁目27番地
- 株式会社田中工務店:香川県高松市上天神町686-1
九州・沖縄
- 株式会社安成工務店(福岡支店):福岡県福岡市博多区山王2丁目1-16
- 株式会社福岡工務店:福岡県南区的場2-36-1
- 株式会社ライト工務店:沖縄県宜野湾市新城2丁目9番19号
まとめ
工務店の坪単価の平均・相場などを中心にマイホーム実現の情報をご紹介しました。
工務店以外にハウスメーカーや設計事務所もあり、どの会社に依頼すべきか悩ましいところです。
ただ、将来設計・資金計画・理想のマイホーム像などを先に決めることで答えが導き出されるでしょう。
情報やカタログなどを取り寄せ、あなたの条件に合う一社をお選びください。
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