<記事の情報は、2021年1月4日時点のものです>
「予算的にローコスト住宅を検討しているけど、安かろう悪かろうで、購入した後に欠陥や不具合がでるのではと心配。」
「実際に立てた後の住み心地はどうなのだろう?アフタ―サポートや保証などはきちんとしているのかな?」
ローコスト住宅を建てようとしている人の中には、上記のような悩みを持っている人も多いはずです。
結論から伝えると、ローコスト住宅も建築基準法などの法律で定められた基準を満たしているので、安全性に問題があるわけではありません。
ローコスト住宅の価格が安いのにはきちんと理由があり、
- 設備、建材のメーカーと直接取引をすることで中間マージンをなくす
- 同じ部材を大量仕入れすることで割安に購入
- 広告宣伝費や営業経費を減らす
- シンプルな間取りで使用する建具が減り、工程も短くする
などが挙げられます。
経費を削り、また自社の利益も減らすことで、薄利多売の商売をしているのがローコスト住宅メーカーのビジネスモデルです。
ローコスト住宅メーカーが安いのは正当な企業努力のたまものであり、手抜き工事をしたり、安くて粗悪な建材を作っているのではないことを覚えておいてください。
今回の記事では、週間住宅マガジン編集部の目線で、ローコスト住宅が安い理由や、欠陥・問題などがないのかについて掘り下げて解説していきます。
これからローコスト住宅を建てようと検討している人は、ぜひ参考にしてください。
また、現時点で依頼するハウスメーカーを検討している人に一つ質問です。
「あなたは何社ほどのハウスメーカーを比較・検討していますか?」
日本には数多くの住宅メーカーが存在するため、十分に事前の情報収集・比較検討をせずにハウスメーカー選びを進めてしまう人は少なくありません。
知名度のある一部のハウスメーカー以外にも、地場に根付いている「工務店」、デザインの面で強みをもつ「設計事務所」など住宅メーカーにも様々な種類があります。
幅広い選択肢について知った上で絞り込みをしているのであれば問題ないのですが、もし数社のハウスメーカーだけを調べて決断しようとしている人は少し危険です。
一見面倒に感じる情報収集・比較検討のステップにしっかりと時間をかけることで、よりあなたの条件にあった住宅メーカーと出会える可能性が高くなります。
とはいえ、日本には本当にたくさんの住宅メーカーが存在するため、1社ずつ比較検討していてはいくら時間があっても足りません。
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それではここから、ここから本文に入っていきましょう!
ローコスト住宅はいくらから?定義は?
ローコスト住宅とは、通常の注文住宅に比べて低価格で販売または建築された住宅のことをいいます。
大手ハウスメーカーの住宅の多くが坪単価60~80万円するのに対し、ローコスト住宅の坪単価は30~40万円台が一般的で、総額1,000万円台で建築可能な住宅を指します。
ただし、定義がハッキリと決まっているわけではないので、坪単価が50万円台でも建築する会社がローコスト住宅として販売すればローコスト住宅になります。
さらに安い?超ローコスト住宅の定義って何なの?
最近では、ローコスト住宅よりもさらに低い坪単価で家を建てられる「超ローコスト住宅」が話題を集めています。
ローコスト住宅が総額1000万円程度で家を建てられたのに対し、超ローコスト住宅はなんと500万円台で家が建ってしまうのです!
もちろんその分、間取りやデザイン、建材の自由度は少なくなります。
しかし、これだけ安く家を建てられるのであれば、「自分でも家を購入できる!」と感じる人も多いのではないでしょうか?
ローコスト住宅の価格はなぜ安い?5つの理由を解説
延べ床面積が35坪の住宅の場合、坪単価60万円の住宅と30万円の住宅とでは、総額で1,000万円以上の価格差が生じてしまいます。
そんなに価格差があれば、住まいの安全性や耐久性・快適性などにも大きな違いがあると思われがちです。
実際のところ、どうなのでしょうか?
また、ローコスト住宅を建てる上では、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?
ローコスト住宅が安い理由は、大きく下記の5つです。
- 住宅の形がシンプル
- 規格化された間取り
- 材料の大量一括仕入れ
- 現場作業の省力化
- 販売コストの削減
順番に説明していきましょう。
安さの理由1.住宅の形がシンプル
同じ床面積の家でも、家の形に凹凸があって壁の面が多くなると、材料費も施工の手間もかかってしまいます。
ローコスト住宅の家の形はいたってシンプルで、総2階(1階と2階の面積が同じ)で四角い箱型の家がほとんどです。
家の形がシンプルになるほど、コストダウンが可能になります。
安さの理由2.規格化された間取り
ローコスト住宅の間取りは規格化されていて、注文住宅の様に一からプランニングするわけではありません。
間取りを規格化することで、設計や施工の省力化など、様々なメリ尚、ローコスト住宅でも規格プランをもとにカスタマイズすることは可能ですが、坪単価が上がってしまいます。
また、コンセントの位置を移動するだけでも追加費用が発生してしまうこともあります。
安さの理由3.材料の大量一括仕入れ
間取りを規格化することで、使用する住宅設備機器や建具、建材などを大量に一括仕入れすることが可能になります。
大量に仕入れることで、比較的グレードの高い商品でも安価で仕入れることが可能になります。
安さの理由4.現場作業の省力化
間取りが規格化されたローコスト住宅では、あらかじめ工場で材料を切断・加工するのが容易なため、現場での組み立て作業を省力化し、大工の人件費を削減しています。
また、自社でプレカット工場を所有することにより、さらなるコストダウンに成功している会社もあります。
安さの理由5.販売コストの削減
ローコスト住宅メーカーの多くは、総合住宅展示場の中にモデルハウスを持たずに販売コストを削減しています。
また、自社で販売網を持たず、販売は不動産会社に任せて販売にかかる人件費を削減している会社も数多くあります。
さらにテレビCMを流す際にも、大手ハウスメーカーの様に全国放送でCMを流すことは稀で、多くがローカル放送のみにすることで広告宣伝費の削減をはかっています。
ローコスト住宅の価格が安い理由は、概ね上記の様な理由です。
徹底した省力化と企業努力でコストダウンを実現しています。
したがってローコスト住宅だからという理由で、必ずしも安全性や住宅性能が劣っているとはいえません。
ローコスト住宅は後悔する?知っておきたいデメリット・注意点まとめ
ローコスト住宅が安い理由を理解して頂けましたでしょうか?
しかし、ローコスト住宅の安さの秘密は、逆にデメリットになることもあります。
ローコスト住宅のデメリットや注意点は大きく以下の4つです。
- 間取りやプランの自由度が低い
- 標準仕様のグレードが低い
- 打ち合わせ回数が少ない
- 工期が短い
順番に解説をしていきます。
デメリット1.間取りやプランの自由度が低い
ローコスト住宅のプランは全て規格プランなので、プラン変更を行うとコストアップに繋がります。
ローコスト住宅のメリットを最大限に活かすためには、規格プランの中から選ぶことになるので、自分の要望通りの家にならない可能性があります。
デメリット2.標準仕様のグレードが低い
生活する上での支障はなくても、一般的にローコスト住宅の標準仕様のグレードは大手住宅メーカーの住宅よりも低く設定されています。
キッチンや内装材などにこだわりがあると、建物が完成してから機能性や質感などに不満を持つことが多いので、事前に良く確認しておく必要があります。
デメリット3.打ち合わせ回数が少ない
通常の注文住宅を建築する際には、納得がいくまで何度でも間取りや仕様の打ち合わせを行いますが、ローコスト住宅では人件費を削減するために、最低限の打ち合わせしか行いません。
したがって、担当者との意思疎通不足によるトラブルの原因になることがあります。
デメリット4.工期が短い
ローコスト住宅では、人件費を削減するために工期短縮を図っています。
一般的な木造住宅の工期は4~5か月程度ですが、ローコスト住宅の標準工期は3~4か月です。
工期の短縮はメリットにもなりますが、あまりにも短い工期の場合には手抜き工事や品質の低下につながる可能性があるので要注意です。
この様にローコスト住宅では、人件費削減を徹底して行うことでコストダウンをはかっています。
したがってローコスト住宅を建てる際には、あらかじめデメリットがあることを良く理解した上で選択する必要があります。
またローコスト住宅でも、間取りや仕様を自分の要望に合わせてカスタマイズしたり、オプション設備を数多く取り入れたりすることも可能ですが、その場合はローコスト住宅の価格面でのメリットを享受できなくなることが多いので注意が必要です。
ローコスト住宅メーカー評判・口コミをチェック!
ここまで、ローコスト住宅のデメリットや問題点について紹介をしてきました。
その上で、やはり実際にローコスト住宅に住んでいる人の評判や口コミを聞いてみたいですよね?
週間住宅マガジンでは、各ローコスト住宅メーカーの評判や口コミを具体的に紹介しているので、気になる住宅メーカーがあれば評判はチェックしてみてください。
ローコスト住宅の特徴を6つのポイントごとに解説
ローコスト住宅を建てて後悔しないためには、ローコスト住宅の特徴を良く理解しておく必要があります。
ローコスト住宅の特徴を、下記の6つの項目
- 間取り
- 気密性
- 維持費・メンテナンス
- 断熱性
- デザイン性
- 耐震性
に分けて、それぞれ紹介していきます。
1.ローコスト住宅の間取り
ローコスト住宅の間取りは、前述の様にシンプルな四角い間取りを採用しているケースがほとんどです。
廊下や吹き抜けなどをできるだけ作らず、合理的で使い勝手を重視した間取りが主流になります。
部屋数をできるだけ少なくして、間仕切り壁を減らし、コストを落とします。
また、水回りをまとめて配置する、ウォークインクロゼットを設けて集中収納とするなどの工夫がされていることが多い様です。
そしてローコスト住宅は規格住宅なので、あらかじめいくつか用意されている間取りの中から選ぶことになるため、注文住宅の様な自由度はありません。
2.ローコスト住宅の気密性
ローコスト住宅の気密性は一般的に優れているとはいえません。
しかし、ローコスト住宅でも高気密高断熱を実現している住宅会社もあるので、住宅の気密性を重視するのであれば、その様な住宅会社を選ぶと良いでしょう。
ただし、高気密高断熱仕様にするとオプションとなってしまうケースが多いので、注意が必要です。
3.ローコスト住宅の維持費・メンテナンス
ローコスト住宅には、比較的安価な材料が採用されることが多いので、メンテナンスサイクルは短くなる傾向があります。
例えば、ローコスト住宅に採用される外壁材は、光触媒やフッ素などを使用した外壁材よりも耐久性が低いので、メンテナンス時期が早まります。
したがって、通常の注文住宅と比較すると、メンテナンスコストが高くなる傾向があります。
しかし、どんな住宅でも定期的なメンテナンスが必要なのは同じなので、決して建物の寿命が著しく短いという訳ではありません。
メンテナンスさえしっかりと行えば、ローコスト住宅だからといってわずか20年や30年で建て替えが必要になることはありません。
4.ローコスト住宅の断熱性
ローコスト住宅の多くが、断熱材に価格の安いグラスウールを採用しています。
グラスウール自体は、安くても高い断熱性能を持っていますが、湿気に弱いという欠点があります。
また施工が悪いと隙間が多くなり、断熱効果が発揮できないばかりか壁の中で結露が発生してカビの原因となり、健康被害をもたらすこともあります。
ローコスト住宅では、断熱材の隙間が多いケースや湿気対策を行わないケースがあるので、注意が必要です。
5.ローコスト住宅のデザイン性
ローコスト住宅は徹底して無駄を省いた住宅です。
余計な装飾をなくし、凹凸のないシンプルな外観にすることでコスト削減をはかっています。
また、使用できる木材や建材にも制約があります。
したがってローコスト住宅メーカーにデザイン性を求めるのには無理があります。
しかしそれを逆手にとって、木造住宅とは思えないシンプルでモダンな外観デザインを生み出すこともあります。
ローコスト住宅を数多く手がけているアトリエ系の建築設計事務所もあるので、そういったところを探して相談すれば、良いアイデアを提供してもらえる可能性もあるでしょう。
6.ローコスト住宅の耐震性
ローコスト住宅であっても建築基準法をクリアしているので、最低限の耐震性能は確保されています。
しかし現在は1~3までの耐震等級が定められていて、多くのハウスメーカーが耐震等級3(建築基準法の1.5倍の耐震強度)の家を建てているのに対し、ローコスト住宅では多くが耐震等級2(建築基準法の1.25倍の耐震強度)であったり、等級3にするためには別途費用がかかってしまったりするケースがあります。
また、耐震等級を公表していない会社がある反面で、標準仕様で耐震等級3の家を建てているローコスト住宅メーカーもあります。
ローコスト住宅メーカーを選ぶ時の4つの考え方
ひとくちにローコスト住宅といっても、価格帯は20万円台から40万円台まで様々で、ハウスメーカーによってもそれぞれ特徴があり、短所・長所があります。
また、悪質な工務店による単に価格が安いだけの粗悪な住宅や、チラシではローコストを謳っているものの、実際に建築したら予算をはるかにオーバーしたということも珍しくありません。
したがってローコスト住宅を建てる際には、特に住宅会社選びを慎重に行う必要があります。
ローコスト住宅メーカーを選ぶ際ポイントは大きく4つ。
- 住宅メーカーごとの特徴を知る
- 坪単価に注意する
- 標準仕様の内容を知る
- ローコスト住宅メーカーの評判を集める
順番に紹介していきましょう。
1.住宅メーカーごとの特徴を知る
同じ様な価格のローコスト住宅でも、住宅メーカーごとに何らかのセールスポイントを設けていることが多くあります。
地震に強い家(耐震等級3)や高気密高断熱の省エネ住宅、健康住宅、太陽光発電システムを採用した光熱費ゼロの住宅などです。
標準仕様でなかったとしても、安価なオプション価格で対応してもらうことができるケースもあるので、多くの住宅メーカーを調べて住宅メーカーごとの得意分野を知っておくことで、自分のこだわりを実現できる可能性があります。
また、ローコスト住宅でも長期保証を売り物にしている会社もあるので、自分が何を重視するのかによって、自分に最適な住宅メーカーを探すことが重要です。
2.坪単価に注意する
住宅の価格を比較する際には一般的に坪単価で比較しますが、これには注意が必要です。
坪単価の出し方は住宅会社によって様々で、共通の計算方法があるわけではありません。
坪単価は一般的に、住宅の本体価格を延床面積で割って計算しますが、本体工事に含まれる項目は会社ごとに異なります。
照明器具や雨戸・シャッター、屋外の給排水・ガス配管などを含んでいる場合もあれば含んでいないケースもあります。
(ローコスト住宅メーカーの坪単価には、ほとんどの場合これらの項目は含まれていません)
また、延べ床面積で割らずに、吹き抜けや玄関ポーチ、バルコニーなどを含めた施工面積で計算している住宅メーカーもあります。
したがって、単純に坪単価で住宅の価格を比較することはできないと思って間違いはないでしょう。
さらに、間取りをほんの少し変更する場合でも、住宅会社によってオプション費用が大きく違ってしまうことも珍しくありません。
住宅価格を比較するためには、最終的な総額で比較する必要があります。
3.標準仕様の内容を知る
通常の住宅メーカーであれば標準仕様となっているものが、ローコスト住宅ではオプションとなることも少なくありません。
前述した雨戸やシャッター・網戸などの他にも、コンセントの数や2階のトイレ、収納などです。
これらを追加したり、洋室を和室に変更したりすると、高額な追加費用を請求されることもあるので、あらかじめ標準仕様に含まれる項目を良く理解しておくことが大切です。
4.ローコスト住宅メーカーの評判を集める
インターネットのブログなどでの評判や口コミ情報なども是非参考にしたいものです。
ただしブログなどでの評判は、あくまでも匿名での意見なので、必ずしも正しいものばかりではないので注意が必要です。
仮に悪い情報が一つや二つあったとしても、年間数百棟から数千棟建築している会社であれば、中には悪い評判があっても不思議ではありません。
しかし良い評判が少なくて、悪い評判が多い様であれば要注意です。
また、他のハウスメーカーの営業マンからの情報も参考になります。
ハウスメーカーの営業マンは、積極的に他社の情報を集めているので、ライバル会社の良い点や悪い点を良く把握しています。
あまり他社の良い点を話してくれることはないと思いますが、悪い情報にも口コミ情報より信憑性があります。
逆に何の根拠もなく他の会社の悪口ばかり話す営業マンであれば、その会社は信用できないと思って良いでしょう。
高評判のおすすめローコスト住宅メーカー8選
次に、代表的な商品の坪単価ごとに、ローコスト住宅メーカーとその特徴をご紹介します。
坪単価30万円台のローコスト住宅メーカー 4選
まずは、坪単価30万円台のローコスト住宅のメーカーを紹介します。
タマホーム 大安心の家シリーズ (坪単価30万円台)
タマホームの年間着工件数は10,000~11,000棟
構造は木造軸組工法です。
耐震等級3を基本とし、充実した標準仕様を売りものにしています。
オール電化仕様、ベタ基礎、最長60年保証となります。
レオハウス 大人気の家 CoCo (坪単価31.44万円 ※30坪の場合)
年間着工件数は約1,700~1,800棟
構造は木造軸組工法または2×4工法からお客様の要望に適した工法を提案するスタイルで、耐震等級は公表していません。
レオハウスはタマホームから独立して誕生した会社です。
基本装備からグレードアップしたい箇所だけ選択が可能で、無駄なコストを省くことができます。
アイダ設計 888万円の家(坪単価30万円台)
年間着工件数は約2,700棟
構造は木造軸組工法で、耐震等級は公表していません。
一時は555万円や888万円という超ローコスト住宅を売り物にして知名度を上げましたが、現在は以前の様に価格を公表していません。
27.49坪の規格住宅で本体価格959万円という施工事例があるので、坪単価は約35万円です。
二世帯住宅やZEH仕様にも対応が可能で、他の多くのハウスメーカーの様にフランチャイズ制ではなく自社販売なので、フランチャイズ制に不安のある方にはオススメです。
ユニバーサルホーム ココフィール (坪単価32.1万円~ ※40坪以上)
年間着工件数は約1,900~2,000棟
構造は木造軸組工法で、耐震等級は公表していません。
フランチャイズ制の会社で、最大の特徴は自社で独自開発した「地熱床システム」です。
地熱を利用する暖房システムなので、光熱費を抑えることが可能になります。
坪単価40万円台のローコスト住宅メーカー 2選
続いて、坪単価40万円台のローコスト住宅メーカーを紹介します。
クレバリーホーム CXシリーズ (坪単価40万円台)
年間着工件数は約1,700~1,800棟
構造は木造軸組工法で、耐震等級は公表していません。
アイフルホームやユニバーサルホームと同様にフランチャイズ制です。
最大の特徴は、販売している全ての商品の標準仕様を総タイル張りとしている点です。
アイフルホーム i-Prime7 (坪単価40万円台)
年間着工件数は約5,000棟
構造は木造軸組工法で、耐震等級3相当としています。
株式会社LIXILが運営を行い、フランチャイズ店は国内で250を超えています。
母体がLIXILなので、キッチンやバス、トイレなどの住宅設備機器が充実しているのが特徴です。
i-Prime7は、お客様が専用サイトでプラン、仕様などを選択することで、インターネットで家を建てるという新しい仕組みによりコストダウンをはかっています。
番外編|平屋住宅のおすすめローコスト住宅メーカー2選
番外編として、高齢者にも優しい平屋住宅のおすすめローコスト住宅メーカーについて紹介をしていきます。
アイダ設計 楽らくご長寿さん
アイダ設計の「楽々ご長寿さん」は、その名の通りより高齢者の方によりそった平屋住宅です。
1階建てで階段がないだけでなく、車いすでも移動しやすいように、ドアを内側からでも外側からでも押す形で開けられる設計が施されています。
トイレはてすりつきで、自動洗浄機能もついており、随所に使いやすさに対してのこだわりが隠れています。
ミラクルホーム(平屋住宅専門の住宅メーカー)
ミラクルホームは、平屋住宅専門の珍しい住宅メーカーです。
本体価格は1000万円以下のプランも存在するので、多くの人にとって予算の範囲内に入ると思います。
バリアフリーにも対応している上に、地震にも強く、安心して利用できます。
ローコスト住宅を依頼するならハウスメーカー?工務店?設計事務所?
ローコスト住宅を建てる際には、ハウスメーカー選びが大切という話をさせていただきましたが、ローコスト住宅の依頼先は何もハウスメーカーばかりではありません。
地場の工務店や建築設計事務所の中にも、ローコスト住宅を数多く手がけている会社があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、特徴やメリット、デメリットをまとめてみました。
ハウスメーカー
まずは、ハウスメーカーのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
・カタログ、パンフレット、モデルハウスなどで完成後のイメージが掴みやすい
・会社の規模や施工実績から、一定の品質が確保できる安心感がある
・保証は品確法で定められた10年保証の他に、独自の保証制度を設けていることが多い
・建築後のアフターサービス体制が整っている
デメリット
・設計自由度が低い
・規格プランから変更すると費用が割高になりやすい
・規格プランのため、特殊な敷地形状の場合には建築できないことがある
工務店
メリット
・ハウスメーカーの規格プランで満足できない場合には、ハウスメーカーよりも低価格で建築できる可能性が高い
・ハウスメーカーの住宅よりも設計の自由度が高いので、オリジナリティーが出しやすい
・地元の木材を安く仕入れるなどして、価格の割にグレードが高い家を建ててもらえることがある
デメリット
・依頼する会社によって品質のバラツキが大きい
・完成後のイメージがわかりにくい
・保証は品確法で定められた10年保証が中心
・アフターサービス体制が整っていないことがある
建築設計事務所
メリット
・特殊な要望やプランでも柔軟に聞き入れてもらうことができる
・ローコスト住宅でも、こだわりたい部分とそれ以外の部分のメリハリをつけることができるので、自分の要望が叶えやすい
・ローコスト住宅に手慣れた設計事務所に依頼すれば、予算に応じたデザインを考えてもらうことができる
デメリット
・施工は地場の工務店に依頼することになるので、必ずしも安くなるとは限らない
・完成後のイメージがわかりにくい
・施工品質や保証、アフターサービス体制は施工を行う工務店しだいになる上記は一般的な目安であってもちろん例外もありますが、概ねこの様な傾向があります。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った依頼先を決めて欲しいと思います。
ローコスト住宅を実際に建てた人のブログを紹介
続いて、実際にローコスト住宅を建てた人のブログをいくつか紹介しましょう。
今回は、ブログランキングのローコスト住宅カテゴリTOP3のブログを紹介します。
レオハウスで建てた家と子育ての話
ブログランキング堂々の1位は、「レオハウスで建てた家と子育ての話」です。
数ある住宅メーカーの中から、レオハウスを選ぶまでの過程や、実際に契約してから完成までの流れ、完成した後の住み心地など、詳細に記事にされています。
実際の写真をふんだんに使っているので、とてもイメージがつきやすいと思いますよ!
タマホームでマイホームを建てた建築
次に紹介するのは、ローコスト住宅の代表格ともいえるタマホームデイを建てた人のブログです。
実際に契約するまでの流れや注意点、タマホームの紹介制度についても説明をしてくれています。
基礎や土台、屋根など箇所別にもアドバイスをしてくれているので、とても参考になるはずです。
ローコストで夏涼しく冬暖かい家づくり
ちょっと残念な営業マンとローコスト住宅を建てたというねみさんのブログ。
家を建てた今振り返って感じる「これをやっておけばよかった!」などのポイントもわかりやすくまとめてくれています。
ローコスト住宅を実際に購入した人の口コミ・評判
次にご紹介するのは、ローコスト住宅を実際に建てた方の口コミ情報をインターネットから集めたものです。
ネット上のローコスト住宅の評判・口コミ
一部のサイトでは、ローコストで家を建てると10年後には100万円単位の修理費がかかると書かれていましたが、5年後の今も、隣の大手ハウスメーカーで建てた家とどこがどう違うのかわからないのが現実です。 |
ローコスト住宅は銀行ローンの借入金が少なくて済むので、ローン審査が厳しくても大丈夫。
また、返済が早く終わるので、建て替えやリフォームするにも好都合です。 |
会社にもよると思うが、いわゆる大手ハウスメーカーよりも価格交渉に応じてもらいやすかった。 |
窓の大きさを指定するなどの要望は一切聞いてもらえなかった。 |
価格が安いので、多少の不具合なら許せてしまう。 |
Twitter上のローコスト住宅に関する評判・口コミ
ハイムの工場見学行って、ますます家が欲しくなったけどみんな何を基準にマイホーム建ててるんだろ🤔
ローコスト住宅もいーなーって思うけど耐震性とからどうなんだろぅか💁♂️— 清水沙季 (@sakimama1516) January 21, 2020
おはヨシロー💕
私もローコスト住宅ですが住めば都、コンパクトで掃除は楽チンです✨— みたか@発達障害児を育てる前向きかーちゃん☺ (@afmixxx) January 13, 2020
ローコスト住宅のメーカーに手当たり次第資料請求してみた
— ばらかん (@axs2525) February 4, 2020
ローコスト住宅で建てるつもりなんだけど、30坪で4LDKにするか40坪で4SLDKにするか迷ってる。
— ブルバマン (@BOULEVAMAN4545) February 6, 2020
ローコスト住宅、ツイッターでの反応調べてたら賛否両論。でも、思うんよな。このご時世、現実見たらそんなにもうちゃんと家建てれんって。不景気&震災大国やし、立派な家建てても震災でダメになってしまったりあるしさ。ローコスト住宅やったら、もう一回建てよって思えるくらいの💴の余力残せる??🤔
— あおいろ®︎6y♂4y♀6m♀ (@RR76GmaCdXtETRY) December 26, 2019
価格が安い分デメリットに感じることがあるものの、価格の割にコストパフォーマンスが高いと感じる人が多かった印象です。
ローコスト住宅といっても、れっきとした家ですから、心配しすぎる必要はありませんよ。
家を安く建てるためにできる7つのポイント
家を安く建てるためのポイントは数多くありますが、ここでは最も効果が高くて代表的なポイントを7つご紹介します。
1.外観
家の形はできるだけシンプルにして総2階の箱型の形状とし、屋根は切妻か片流れとします。
2.間取り
廊下や吹き抜けなどはできるだけ設けず、部屋数を少なくして間仕切り壁を減らします。
また、1階と2階の壁の位置を同じにすると、コストダウンにつながると共に、構造的にも丈夫な家になります。
3.材料を統一する
内装材(天井材、壁材、床材)や外装材を統一することで、材料のロスを少なくすることができ、コストダウンにつながります。
4.開口部
窓の数を減らしたり、窓の大きさを小さくしたりすることでコストを抑えることができます。
5.水回り設備の位置
キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回り設備を1か所にまとめることで、給排水配管経路が短くなり、コストダウンになります。
6.工種を減らす
塗り壁やタイルを壁紙などに変えることで、左官工事やタイル工事をなくすことができます。
7.外構工事を減らす
外構工事では、できるだけ門扉やフェンスを設けずに、オープン外構にすることで、大幅なコスト削減が可能になります。
ほかにも住宅を取得する場合には、国や自治体の様々な税制優遇制度や補助金
制度が利用できるので、有効に活用する様にしましょう。
ローコスト住宅に関するよくあるQ&Aに答えます
最後に、ローコスト住宅に関するQ&Aにいくつか回答しておきます。
ローコスト住宅を買ったことで起こりうるトラブルにはどんなものがある?
前提をお話しておくと、ローコスト住宅であっても一般的な住宅であっても購入後のトラブルは起こりえます。
結局、人の手で建てている以上、どんな住宅であってもミスは起こりえるので、ローコスト住宅だからダメで、普通の住宅だから絶対に安心というわけではありません。
また、トラブルが起こるかどうかは事前に予測することができないので、依頼するローコスト住宅のアフターケア・長期保証の有無を事前に確認しておくことをおすすめしておきます。
ローコスト住宅のアフターサービスはちゃんとしているの?
ローコスト住宅であるかどうかにかかわらず、新築住宅の基礎構造部分については、10年間の瑕疵担保責任が義務づけられています。
購入してから10年以内に「基礎構造部分」に問題が発覚した場合は、売り主がその責任を負うというものです。
しかし、プラスアルファでの長期的かつ定期的な点検サービスの有無などは、ローコスト住宅メーカーによって大きく異なりますので、しっかりと複数社を比較・検討するようにして下さい。
ローコスト住宅は1000万円台からっていうけど、実際いくらなの?
ローコスト住宅が1000万円台というのはm基本的には本体価格を指しています。
土地代や追加でかかってくるオプション代金は別で計算されているため、すでに土地を持っているような人でない限りは、2000万円台はかかると考えておいた方がいいでしょう。
もちろんオプションをほとんどつけず、安い立地を購入するのであれば、1000万円台後半で購入することも不可能ではありません。
ローコスト住宅のメンテナンス費用(維持費用)はどれくらいかかる?
メンテナンス費用は、一般的な注文住宅と大きく変わるわけではありません。
しかし、坪単価の高いハウスメーカーで建てた場合は、断熱性や気密性などがすぐれているため、間接的に光熱費の金額などが下がる傾向にあります。
ローコスト住宅を購入する場合であれば、平均以上に水光熱費を節約することは、難しくなる可能性はあります。
まとめ
近年人気のローコスト住宅。
ローコスト住宅がブームになった20年程前には、ローコスト住宅には欠陥が多いなどという悪い評判が数多く聞かれました。
しかし近年では、ローコスト住宅に特化したハウスメーカーが増加したこともあって、ローコスト住宅に対して大きな不安を抱く人は以前ほどいなくなりました。
それでもローコスト住宅を建てて後悔している人も少なくありません。
その多くが、「実際に建ててみたら他のハウスメーカーと比べて決して安くなかった」というものです。
ローコスト住宅は規格住宅なので、規格プラン通りに建てれば安価で建築することが可能です。
しかし失敗する人の多くが、規格プランから間取りを大きく変更したり、様々なオプション設備を導入したりといった追加工事や仕様変更を何度も繰り返し行っています。
家に対するこだわりが強い人やオンリーワンの住宅を求める人、住宅会社の営業マンや設計担当者にきめ細かな対応を求める人などは、最初からローコスト住宅を選ぶべきではありません。
ローコスト住宅は、文字通り低価格で住宅を入手できるのがメリットですが、デメリットも少なくありません。
ローコスト住宅の安さの仕組みやメリット、デメリットを十分理解した上で、自分にとって本当にふさわしいものなのかどうかの判断をすることが重要です。
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