家を建てる時の間取り作り3つのポイント~風水やアプリの活用方法・注意すべき鬼門の考え方

家を建てるときに重要なのが部屋、廊下、空間の組み合わせ「間取り」です。

間取りは暮らしやすさに直結しますので、自分たちの生活スタイルに合った間取りの家に住むのは理想です。

既に間取りが決まっている建売住宅や分譲マンションと違い、自分たち家族の好みや理想に合わせて自由に間取りを考え、決めて家を建てることができるのが注文建築の大きな魅力です。

間取りは簡単そうに見えますが、毎日快適に生活を営むための導線や配管等家の見えない部分まで考慮して決めなくてはいけないので、最終的には専門家である設計士や建築家に間取りを完成させてもらうことになります。

しかし建てた家に住む家族それぞれが、日頃の自分の行動や生活パターン等を考え、新しい家に望むことをまず明確にすることが大切です。

今回の記事では、不動産のプロの視点で家を建てる時の間取りづくりについて紹介をしていきます。

ぜひ参考にしてください。

また、これからハウスメーカー選びを始めようとしている人に、1点だけ先にお伝えしておきたいことがあります。

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それではここから、家を建てる際の間取りの考え方について解説をしていきましょう!

間取り作りに大切な3つのポイント

間取りを作る際には、大切なポイントが3つあります。

①間取りを考える前にまず「家族の希望」を話し合う

家族全員、それぞれが意見を出し合い、希望や好みを述べましょう。

もちろん家族の要望が全てかなえられるとは限りません。

最終的には妥協したり変更したりする必要がありますが、家族全員が家に対する希望やアイデアを全部出すことが、間取り作りの基礎になります。

②間取り作りに必要な「部屋」「空間」をピックアップする

家は、さまざまな役割を持つ部屋、廊下、空間が集まってできています。

リビングやダイニングと言った家族共通の部屋から、夫婦の寝室、子供部屋、そしてオーディオルームや書斎と言った趣味のための部屋、そして廊下や収納も大切な要素です。

間取りを作るというとダイニングやキッチン、寝室等メインの「部屋」の組み合わせや配置が真っ先に思い浮かびますが、家は部屋だけでなく廊下や階段、ベランダ等「サブのパーツ」ともいえる箇所も含まれます。

間取りを考える際には、部屋だけでなくこのサブパーツも考えないといけません。

家には。一般的に以下の部屋が挙げられます。

①玄関(ホールも含む)

②廊下

③リビング

④ダイニング

⑤キッチン

⑥トイレ

⑦浴室、脱衣所(洗濯機置場も含む)

⑧寝室

⑨子供部屋

⑩納戸・収納

⑪階段

⑫ベランダ

さらに和室(仏間)や書斎等、家族の生活に必要な部屋、設けたい部屋をピックアップしましょう。

間取りを決める前に、まず必要な部屋をピックアップしてから間取りを考えれば、いよいよ間取りが完成しそうというときになって「玄関を忘れていた」「廊下が全くない」と時間が無駄になることがありません。

部屋の役割

リビングやダイニングは家族で食事したり団欒したりする「共用スペース」です。

家族でわいわい楽しく過ごすのはもちろん大切ですが、一人のスペースも大切です。

子供部屋は子供の成長に従って使い方やレイアウトが変化しますので、間仕切りがつけられる等、アレンジできるようにしておくのがよいでしょう。

広さは一人4畳以上が目安です。

また子供は、幼児期はおもちゃ、成長するに従って趣味の物が増える傾向にありますので、余裕をもった収納スペースを確保しておくことも大切です。

寝室は共用スペースから離してプライバシーを確保する独立した部屋で配置しましょう。

広さはベッドを置くなら8畳以上、布団なら6畳以上と押入れを確保する必要があります。

廊下や階段にスペースを取るのは、よほど広い土地に家を建てるのでなければ無駄ですが、それでも幅が狭すぎると窮屈に感じてしまいますので、最低限幅80㎝は確保するのがおすすめです。

ドアや窓、コンセントも忘れずに

間取りを書く際は、ドアの位置や窓の位置、コンセントも忘れずに書きましょう。

後述しますが、特に家が完成して住みだしてから「もっとこうしておけば」と後悔するのがコンセントです。

間取り作りのときは見落としがちですが、生活導線やインテリアに直結するので忘れないでおきましょう。

③細かく部屋を配置する前に「ゾーニング(エリア分け)」をしよう

ゾーニングとは、大まかな部屋の配置です。

まず土地の形や道路の方向、日当たり等から玄関の位置を決めましょう。

次に必要な部屋を何階に、どのくらいの広さで割り当てるかを考えます。

配置の目安は「3分の1」

「ゾーニングといっても、どの部屋をどう組み合わせたらいいの?」と戸惑うことでしょう。

家族構成や人数にもよりますが、夫婦と子供二人の一般的な四人家族の場合、家を大まかに3つに分けてゾーニングすると、わかりやすくリビングダイニングに3分の1、夫婦の寝室や子供部屋といった個人のスペースに3分の1、残りの3分の1は浴室や洗面所やトイレ、玄関や廊下、階段収納です。

ゾーニングでフロアや家「全体」を見てからフロアに各部屋「部分」を配置していく、また「部分」を見てから「全体」を見直す、と繰り返すことによって、納得のいく間取りができていくことでしょう。

導線も大切

導線が悪いと、家が建って生活が始まってから不便を感じて、せっかく建てた家に不満がつのってしまうことになります。

導線が重要な例がキッチンとダイニングの位置です。

リビング(L)、ダイニング(D)、キッチン(K)は、次の組み合わせで部屋の性質が変わりますので、ライフスタイルに合わせて組み合わせを考えましょう。

・LD型~キッチンが独立しているので、落ち着いて食事することができ、団らんも楽しめる。

・DK型~リビングが独立しているので、お客様が来たときに応対がしやすい。

キッチンで作った料理をダイニングに運ぶ、食事が終わった後の後片付けのために食器を運ぶ等の動作は一日3回、毎日行われる動作なので、ストレスなくキッチンとダイニングを行き来できるかどうかは、家族が楽しく暮らせるために欠かせないといっても過言ではありません。

またキッチンは毎日家族の食事を作る大切な場所です。

コンロ、冷蔵庫、流し台、食器棚をどの位置に配置すれば無駄な動きをせずに効率良く炊事が行えるか、キッチンから洗濯スペースに移動するにはどこを通れば楽か等、よく考える必要があります。

浴室と脱衣所、洗濯機置場は隣接して作ると、脱いだ服をそのまま洗濯機に入れることができて便利です。

洗濯は家事のなかでも手間と労力がかかりますが、洗濯機置場から洗濯物を干すベランダや庭への行きやすさまで考えて間取りを作れば、楽に行えるようになります。

リビングや子供部屋は南側に配置するのが基本

南は一日のなかで最も日の当たる時間が長く、朝日や西日のように強烈ではない日差しが届くので、部屋は南側に配置するのが基本です。

ベランダも南側なら、洗濯物がすぐに乾いて便利です。

メインとなる部屋を日当たりの良い位置に配置すると、水回りやトイレの位置がどうしても北側になるので、後述する鬼門や風水の気になる問題がでてきます。

風水は気にしたほうがよい?

風水は後述する鬼門等家相と似ていますが、世界は「火、土、水、木、金」の五行から成り立っており、五行のバランスが良いのが気の流れを良くして幸せをもたらすという古代中国で発祥した考え方です。

近頃では風水をインテリアに取り入れて運気を良くするという考え方もすっかり一般的になり、風水に関する書籍もたくさん発売されていますが、元々が古代中国の情勢や地形に基づいた考え方なので、日本の地形や風土に合わないところもあります。

「金運を上げたいなら、家の西側にキッチンはだめ」「家の南側に子供部屋を作ると、子供の学校での成績が上がる」といったことが言われますが、正直なところあまり気にする必要はないといえます。

もともと西側にキッチンを作るのは、西日が直接当たったり室温が上がったりして食べ物が傷みやすくなる等の理由で良くないとされているのです。

単なる占い的なものではなく理にかなっていることも多いのですが、こだわり過ぎるとかえって生活がしにくくなりますので、ほどほどにしておいたほうがよいでしょう。

鬼門は?

鬼門も古代中国の考え方が基本で、北東の方角を鬼門、南西を裏鬼門といいます。

なぜ北東、南西が鬼門にあたるのかは諸説ありますが、一般的には古代中国では北東から強大な敵が攻めてくる可能性があり、南西からは強風が吹いてくるという状況で、住む人の安全と健康を守るための知恵だったといわれています。

古代中国の生活の知恵が、日本では神道で恐れられていた「丑寅(北東)の神」と合わさって独自に発展して、北東と南西がより強く忌み嫌われるようになったのです。

鬼門に玄関や窓、トイレやお風呂といった水回りを作ると家に悪いことが起きるので、鬼門には作らないというのが一般的に家を建てる際の暗黙の了解ともいえる習慣となっています。

風水が日本で注目されるようになったのは主に1990年代からですが、鬼門は奈良時代から言われているので、風水はよく知らなくて関心がない、家相には興味はなくても、鬼門はおじいちゃんやおばあちゃんから聞いたことがあるのでなんとなく気にするという方も多いでしょう。

普段占いや迷信を気にしていなくても、家を建てる一大事業になるとそれまで全く気にしていない些細なことでも気になったり、知ってしまったとたん気になって不安になったりするものです。

しかし日当たりの良い東や南にリビングや子供部屋を作るのが人気なので、どうしても水回りは北側や西側に配置されがちになってしまうので、鬼門に玄関や窓、水回りを作らざるを得なくなるのが、日本の住宅事情の実情です。

鬼門を気にしなくてもよいエピソード

日本が世界に誇る電機メーカー松下電器産業(現パナソニック)の創業者で経営の神様と呼ばれる松下幸之助は、本社を大阪府門真市に置こうとしたところ、「門真市は大阪城の鬼門に当たる北東にあるから縁起が悪い」と周囲から反対されました。

しかし松下幸之助は「そんなことを信じてどうする。世界地図を見てみなさい。日本列島そのものが北は北東、南は南西と鬼門の方角に伸びているのだから気にする必要はない」といって門真市に本社を置きました。

しかしその後会社は倒産することもなく発展を続けて世界に誇る企業に成長したことは、皆の知るところです。

そうはいっても昔から言われているからやっぱり気になるというのなら、せめてトイレやお風呂は鬼門、裏鬼門を避けて配置するとよいでしょう。

家族が気持よく快適に暮らせる家が一番良い

風水や家相を気にすること自体は悪くありませんが、あまりにこだわり過ぎると暮らしにくい間取りになって、かえって実生活に弊害が出てくる可能性があります。

「家のなかを明るくする、風通しを良くする」は風水でなくても気持ち良く暮らせるための大原則なので、「家族が気持よく暮らせる」をテーマに間取りづくり、家づくりをすれば自然と風水を意識しなくても、風水の利にかなっていたということも多いものです。

もし風水が気になるなら、間取りというハードではなく、ソフトで補えばよいのです。

風水は部屋に置く物やインテリア、カーテンやファブリックの色でも十分補えます。

家の中に観葉植物を置けば風水に関係なく、目に優しい緑があることで部屋の雰囲気も良くなります。

日当たりがあまり良くない部屋には、暖色系の小物やカーテンで明るく見せる等工夫はいくらでもできます。

「トイレは明るく気持ちよく」は風水の考え方でなくても、快適に生活するには欠かせないポイントです。

トイレカバーやタオルをオレンジやピンクの暖色で揃えれば、明るい雰囲気になって風水の効果が期待できます。

一度建てた家の間取りを変更するのは大変ですが、ファブリックや小物を変えるのは簡単なので、風水だけでなくちょっとした模様替え気分で部屋の雰囲気を変えたいときにもおすすめです。

風水や縁起よりも現実生活での「掃除のしやすさ」を大切にしよう

風水はこだわり過ぎると、導線が悪くなって家事の効率が悪くなる、家族が団らんに集まりにくくなる等の弊害がでます。

こだわるのなら風水よりも掃除がしやすい、きれいな状態を保ちやすい間取りづくりを考えた方がよいでしょう。

場所だけでなく「掃除をして整理整頓、清潔さを保つ」ことも気の流れを良くするという風水の考え方です。

方角や位置にこだわるよりも、「汚い部屋に幸せは来ない」をモットーに掃除しやすい、いつもスッキリきれいに片づいている状態を保てるように収納を多くしたり工夫したりするほうが、よほど運気が上がるといえるものです。

たとえ日当たりが悪くても、部屋が狭くてもきちんと片づいて掃除が行き届いた部屋なら気持ちよく過ごせます。

収納が多ければ、余分なものが出しっぱなしになったり収納用のグッズや家具を置いたりする必要がなくなりますので、よりすっきり空間を広く見せることが可能です。

逆に日当たりが良くて広い部屋でも散らかっていて汚れていれば、とてもくつろげる雰囲気ではありません。

ゆっくりくつろぐことができて、仕事や勉強に100%の力が出せるように過ごせる家が一番なのです。

いくら風水に基づいた間取りで家を建てても、散らかっていたり汚れていたりしていては快適な暮らしはできませんし、効果は期待できないでしょう。

また風水を気にして好きでもない色のカーテンやファブリックを部屋に使っても、気分も良くなりません。

風水に従って東側にキッチンをつくれば何もしなくてもお金がザクザク入ってくる、南側に子供部屋を作れば勉強しなくても子供の成績が上がるのではありません。

住んでいる人が、毎日仕事や勉強を頑張って初めて良い結果が生まれるのです。

「暮らす人間がリラックスできて、豊かな気持ちになって仕事や勉強、生活に全力を尽くせる家」が大切です。

間取りはあくまでも「暮らす人間が気持よく快適に暮らせる」ことを第一に考えて決めることをおすすめします。

部屋だけではない間取り作りの3つのポイント

間取りを考えるときは、部屋のどの位置にどんな家具、家電を置くかの配置も考えましょう。

家具や家電を置くことを考えて間取りを作る際、地味ですが考慮するべきポイントが3つあります。

①コンセント

コンセントの位置は、家を建てた後の家具や家電の配置に大きく影響しますので注意が必要です。

コンセントが少なかったり配置が悪かったりすると、タコ足配線にせざるを得なくなり部屋の見栄えが悪くなったり、家具の配置場所が決められて模様替えがしにくくなってしまったりする弊害が出てきます。

キッチンは多めにコンセントを作っておかないと、炊飯器やミキサー、レンジ等毎日の料理作りに影響が出てきますので注意しましょう。

料理のたびにコンセントを抜き差しするのは効率が悪くなるだけでなく、事故の元にもなります。

キッチンは火だけでなく水や電気も使うので、意外と事故が起こりやすいものです。

使いやすさだけでなく安全面にも配慮して間取り、コンセントの位置を考えましょう。

②窓の位置、大きさ

窓は日当たりの良い方角に作るのが基本です。

しかし窓の割合が多いと、家具や家電を置く際に困るので注意が必要です。

西側に窓を作ると、強烈な西日が入ってきて眩しすぎる、室内気温が上がってすごしにくい、室内の壁紙や調度品が日焼けする原因になります。

家相でも「西側に窓を作らない」なのは、西日で畳やふすま、障子が日焼けするのを防ぐための生活の知恵であり、現代でも壁紙やフローリング、部屋の調度品が日焼けするのを防ぐために有効です。

大きな窓はたくさん日が差し込んで部屋も明るくなって気持ちの良いものですが、一般的な窓ガラスだと冬には窓周辺の温度が下がってより寒くなりますし、大きな窓だと既成のカーテンではサイズが合わず、オーダーにお金がかかる可能性があります。

最近はお手頃な値段のカーテン専門店もありますが、基本的にオーダーカーテンは高額ですので、大きな窓にするならカーテン代もきちんと予算に入れておくことをおすすめします。

また掃除の際にも大きな窓ガラスは労力がかかります。

せっかくの大きな窓も掃除が行き届いていないと効果半減です。

窓の大きさは、建てた後の生活のことも考えて決めましょう。

③収納

部屋のどこに収納を設けるかは、間取りを考える際にコンセントや窓と同じくらい大切なポイントです。

収納も快適な生活に欠かせない重要な要素で、希望する分だけ収納が設けられるのも注文建築ならではのメリットです。

収納が少ないと、せっかく部屋の面積を広くしても家具で補ったり収納グッズが増えたりして狭くなってしまいがちです。

収納が多いと「隠す」ことができますので、部屋をよりすっきりと広く美しく見せることが可能です。

但し押入れのような奥行きのある収納は布団の収納には最適ですが、奥にしまったものが取りだしにくくて使わなくなったり、湿気がこもってカビの原因になったりしますので、布団をしまう用途がないのなら設けない方が無難でしょう。

扉や引出しがある収納は、開閉するスペースも確保するように配置を考えないと、開け閉めがしにくいとせっかく収納を作ったのに使わずスペースの無駄になってしまいます。

現代の生活では、ハンガーがかけられて取り出しやすい奥行きが浅めのクローゼットタイプの収納が使い勝手が良いでしょう。

扇風機等季節の物や、年に数度しか使わない物は条件が許せば、屋根裏に納戸を作る等、日常生活で使う収納とは別の場所に収納を設けるとすっきり暮らせます。

また収納が多い家は日常生活において便利なだけでなく不動産市場でも人気で、将来住み替え等で家を売却する際、大きなセールスポイントにもなります。

お洒落な天窓や吹き抜けは要注意

吹き抜けや天窓は見た目にお洒落ですし、注文建築ならではの家の個性が出せるポイントでもあります。

天窓は吹き抜けを作ると採光が良くなり部屋が明るくなりますが、雨の日の夜には雨粒の打ちつける音が大きく聞こえてうるさく感じる可能性があります。

また直射日光が差すため夏はより暑くなり、冬は窓ガラスから冷気が来るのでエアコンの効率が悪くなります。

また天窓は手の届かない天井部分にありますから、雨粒等で汚れやすいのに掃除がしにくいのは言うまでもありません。

お洒落で個性的ですが、よほど天窓に思い入れや強い希望がないかぎり「お洒落だから」で作るのは止めることをおすすめします。

間取りアプリの活用方法

家族で出し合った希望やアイデアをもとに間取りを具体的に表すには、紙に書く平面的なもので、紙も方眼紙等でなくても白い普通の紙で十分です。

しかし現在ではパソコンやスマホで立体的に間取りを考えられる便利なアプリが出ていますので、アプリを利用するのもよいでしょう。

間取りだけでなく外観までシミュレートできる高性能ながらフリーで使えるソフトもあります。

小さな画面で一人で見るスマホより、家族でワイワイパソコンを囲んでシミュレートするほうがそれぞれの意見やアイデアを出しやすく、また家を建てるという家族全員の共通認識が高まるのでおすすめです。

主なパソコン用フリーアプリを2つご紹介します。

せっけい倶楽部

代表的なフリーアプリです。

パソコンにインストールして使用します。

インストールの際には、名前、住所、メールアドレスの入力が必要です。

間取りだけでなく外観もシミュレートできます。

Excel DE 間取り図

エクセルを使ったアプリです。

仕事や学校でエクセルを使っていればすぐに使えますし、エクセルは初めてという人にもわかりやすく使えるようになっています。

ハウスメーカーが運営している間取りサイトもある

住友林業の間取りシミュレーション

アプリをダウンロードする必要はありませんが、個人情報や簡単なアンケートに入力してからシミュレーションしていくことになりますので、シミュレーションした後営業メール等が来る可能性があります。

間取り図はきれいに作る必要はない

家族で考えた間取りは、最終的に専門家に見せてプランを完成させていくことになりますが、専門家に見せる際に間取りアプリを使ってきれいに作ったものや、方眼紙に丁寧に書いたものでないとダメ、ということはありません。

紙に鉛筆で書いて、広さや入り口、部屋の配置を変えれば消しゴムで消して書き直すのが一番早くて簡単で、何度も変更するのもおっくうになりません。

きれいな間取り図を作るよりも、専門家に相談するときにしっかり希望や要望を述べられるように、家族が家に対する希望や考えをはっきりさせることが大切です。

間取りのシミュレーションは「自由」に考えよう

どれだけ家族で話し合ってアイデアや希望を出し合って間取りを作っても、100%家族の希望を実現できるということは殆ど不可能であるのが現実です。

実際に建築計画を建てる段階になれば土地の形や広さ、道路の位置、予算との兼ね合い等で制約を受けることになり、最終的には信頼できる建築課や設計士にプランを見てもらって、プロのアドバイスを受けて修正していくことになります。

それでも家族で間取りを考えるときは、土地の広さや予算といった現実的な問題はひとまず置いておいて、とことん希望やアイデアを出し合いましょう。

家族でとことん話し合って希望やアイデアを出しておけば、間取りにおいて妥協できる箇所と「ここは絶対譲れない」箇所が明確にわかって決断しやすくなります。

また予算の振り分けにも有効です。

最終的には必ず専門家に相談して決めよう

家族で協力して作った夢の間取りは、必ず最終的にはプロである設計士や建築家に相談してアドバイスをもらい、判断してもらいましょう。

家は何十年も人生を共にするパートナーで、生活の基盤になる場所です。

そして暮らしていれば必ず傷んでくるのですから、定期的にメンテナンスすることも必要です。

屋根や外壁の傷みは、日光や風雨といった自然現象によるものですから仕方ありませんが、家の内部の傷みは適切な間取りで部屋を配置すれば、日々の掃除や少しのメンテナンスで抑えられるものです。

大きな窓は採光が良くて部屋が明るくなるのがメリットですが、日光がよくあたる分壁紙やフローリングの日焼けが進むのが速くなりますので、模様替えで家具を動かした際に家具の跡がクッキリついてしまって、壁紙を張り替える必要が出てくる等のアクシデントが起きる可能性が高くなります。

浴室はなるべく風通しの良い場所、家の角に当たる部分に配置しないと、湿気が家中に拡がって家全体の傷みが速くなり、修繕の際に浴室だけでなくフロア全部を修繕しなくてはならなくなります。

日当たりや湿気が長年にわたって家にどれだけ影響を及ぼすかは、専門家でなくてはなかなか予測しにくいものです。

専門家は、快適に暮らせることを念頭に、電気の配線や給排水、ガスの配管まで考えて効率良く工事ができるように、そして何十年も先を見越して家のどの位置にどの部屋を配置すれば家が長持ちするか、大規模メンテナンスしなくても大丈夫かどうか等を予測して間取りを作ってくれます。

もちろん専門家に丸投げ、まかせきりはいけません。

せっかく高額のお金をかけて建てる家族の夢と理想の家です。

何のプランも持たずに相談に行くと、ハウスメーカーや工務店の言いなりになってしまう可能性があります。

またプロの視点からのアドバイスをせずに「お客様の要望を実現します」と言う専門家は、一見親身になっているようで実はプロとしては無責任な態度なのです。

将来家が建ってから不具合が起きたときに「いやいや、お客様の希望、要望に従って建てたまでですから」と責任逃れをされて問題が長引く可能性があります。

家族のこだわりや希望を尊重しつつ、プロとしてのアドバイスや提案をして、より最良の間取りを作ってくれる設計士や建築家を選ぶことも大切です。

土地の面積や形による制約を受ける場合も

家族で考えて完成させた間取りも、実際には家を建てる土地の面積や形による制約を受けます。

また家の形も敷地の形に合わせて決める必要があります。

家は敷地いっぱいに建てたり、土地が狭いのなら高く建てようと4階建て、5階建てと上へ伸ばして建てたりということが自由にできるわけではなく、建築基準法という法律で定められた、建築面積の「建ぺい率」と延べ床面積の「容積率」を守って建てる必要があります。

建築面積は、敷地のうちの家を建てるために使える面積で、延べ床面積は各階の床面積の合計です。

建築基準法で定められた基準を超えて家を建てた場合、「違法建築の家」となってしまい、金融機関の住宅ローンの審査に通らなくなったり、将来売却を考えたときに売却しにくくなったりします。

家族で間取りを考えた際に敷地の広さが十分であったとしても、実際に建築士や設計士に依頼すると、上記の建ぺい率等の問題であきらめなくてはならないこともあることを心に留めておきましょう。

間取りは大切。でも家作りは間取りだけではない

間取りは大切ですが、「快適に暮らせる家」は間取りだけでは完成しません。

部屋と部屋や、部屋と廊下等にあまり温度差が無いことも快適に暮らすために大切なポイントです。

断熱性や気密性をおろそかにすると、実際に住みだすと冬場にエアコンの効いている部屋と玄関やトイレ等エアコンの無い部屋との温度差が大きい、夏場にはエアコンをつけても部屋が暑いなど生活しづらくなります。

エアコン1台で2つ以上の部屋の温度調節が可能か、うまく空気循環ができて冬にリビングから出たときに玄関や廊下がひんやりしすぎないか等まで考えて、間取り作りをすることも大切です。

また「生活音」に気を配ることも、間取り作りでは欠かせません。

上階に子供部屋やトイレを作ると、子供の声や水を流す音が意外と階下によく伝わって、階下にいる人がうるさく感じてしまいます。

各階にトイレがあるのは便利ですが、もし各階にトイレを設ける際は音が伝わりにくいよう配置に工夫する、建築の際にはより音が伝わりにくい床や天井の材質を選びましょう。

おわりに

間取りを自由に考え、決定して家を建てられるのは注文建築ならではの醍醐味です。

間取りをあれこれ家族で考える時間は、新しい家での生活の夢がふくらみ、幸せを実感できる至福のときです。

実際建築計画を立てる段階になれば、現実問題と直面して妥協や変更点が出てきますし、理想だと思った間取りでも家が完成して住みだすと、いろいろと「もっとこうしておけば」といった箇所が出てきがちです。

後悔することない家づくりをするために家族全員でとことん考え、そして専門家に相談してプロの意見を取り入れて、「建ててよかった」と思える理想の間取りの家を建ててください。

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