建売住宅の品質は悪い?確認方法や注文住宅との3つの違い

建売住宅は価格が安いから、品質が悪いと思っていませんか。

しかし、実は建売住宅の品質は高く、ローコスト住宅よりも品質が良いものもあるのです。

本記事では建売住宅の品質がなぜ悪いといわれるのか、そして品質のいい建売住宅を見極めるための確認方法について説明します。

本記事で建売住宅の品質について学ぶことで、選べる住宅の選択肢に「建売住宅」を入れることができますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

建売住宅の品質は悪いといわれる理由

建売住宅の品質が悪いといわれる理由は、昔からのイメージが先行しているからです。

一昔前は建売住宅に対するイメージが悪く、多くの人が「安かろう、悪かろう」という印象を持っていました。

結果として、「建売住宅は価格が安いから品質が悪いのだろう」という根拠のない理由が先行してしまったのです。

しかし、実際には建売住宅の品質が悪いわけではなく、ローコスト住宅よりも品質がいい住宅もあります。

次に、建売住宅の品質が悪くない理由について説明します。

建売住宅の品質が悪くない理由3つ

建売住宅の品質が悪くない理由について、こちらで3つ説明していきます。

耐震基準が変わった

一昔前と比べて全ての建物に対する耐震基準が変わったことで、建売住宅の品質が大きく向上しました。

建物の耐震基準が厳しくなったことで、建売住宅を含むすべての住宅の耐震性が高くなり、品質が向上したのです。

具体的には、1981年5月までの建物を旧耐震基準、それ以降の建物は全て新耐震基準の建物となっています。

耐震基準が変わったことにより、建売住宅の耐震性や耐久性などの品質が大きく改善されたのです。

耐震性を表す耐震等級という性能において、最高レベルの数値を獲得している建売住宅があるほどです。

品確法により品質が大きく向上

平成12年に施行された品確法により、建売住宅の品質はさらに高くなりました。

品確法の正式名称は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」といい、平成12年4月1日に施行された、住宅の品質を改善して消費者を守るための法律です。

この品確法では、新築住宅に対して売主業者が10年間の保証をする内容が含まれており、これにより建売住宅の品質が大きく向上しました。

例えば、昔は新築住宅の建売業者は、販売した後まで大きな責任がありませんでした。

しかし、品確法により販売後10年間の間に「瑕疵」といわれる欠陥が見つかった場合、売主業者が責任を持つことに変わったのです。

この品確法により、売主業者は品質の高い建売住宅を建設するようになったのです。

住宅性能表示制度

品確法の中に含まれる「住宅性能表示制度」により、建売住宅の品質が向上しました。

この「住宅性能表示制度」とは、新築住宅の耐震性や耐久性、省エネ性など様々な項目の性能を数値にして、消費者に開示する制度です。

つまり、各項目の数値が高い住宅の方が、品質がよく購入者に選ばれる住宅となります。

そのため、建売業者は品質の高い住宅を建設ようになり、建売住宅の品質が大きく向上することとなったのです。

建売住宅と注文住宅では品質が大きく変わる?注文住宅との3つの違い

建売住宅と注文住宅で迷う人も多いと思いますが、この両者の品質ではどのような違いがあるのでしょうか。

こちらで建売住宅と注文住宅の品質の違いを3つの視点から解説します。

建売住宅と注文住宅の寿命は?

建売住宅と注文住宅の寿命の違いに大きな差はありません。

なぜなら建売住宅も注文住宅も同じ基準で、同様の検査を得て建てられた住宅だからです。

具体的には、住宅を建てる際には確認検査が必要となり、まず「建築確認」、次に「中間検査」、そして最後に「完了検査」を経て建てられています。

この3つの検査は建売住宅も注文住宅も同じ工程であり、検査基準も同じです。

そのため、建売住宅と注文住宅の寿命に大きな差があるわけではないのです。

建売住宅と注文住宅の資産価値の違い

注文住宅のほうが建売住宅よりも建物自体の資産価値は高いです。

それは、注文住宅は価格が高い分、高く機能性に優れた部材を利用しているからです。

しかし、建売住宅は将来売却時に注文住宅より早期売却ができ、資産価値の減少は少ないという面があります。

注文住宅は建築主のオリジナル要素が強く、売却時に万人受けするわけではありません。

一方の建売住宅は多くの人に売れるコンセプトで建設されているため、購入者を探しやすいのです。

また、一般的に建物の資産価値は20年近くでほぼゼロになるほど、価値の下落が大きいのですが、土地の資産価値は下がりにくいです。

建売住宅は新築時の建物価格を圧縮して販売しているため、購入価格のうち土地価格が占める割合が高くなっています。

つまり、建売住宅は将来売却時に資産価値が残りやすいというメリットがあるのです。

建売住宅と注文住宅のメンテナンス費用比較

建売住宅と注文住宅のメンテナンス費用に、大きな違いはありません。

建売住宅も注文住宅も上記でお伝えしたとおり、同じ基準・同じ工程を経て建設された住宅です。

また、近年建売住宅の品質向上により、注文住宅との差は大きくないのです。

10年に1度メンテナンスをする費用は、建売住宅も注文住宅もさほど違いはなくなっています。

建売住宅の品質を確認する方法

建売住宅の品質が向上したとはいえ、中には品質が良くない建売住宅もあります。

こちらでは品質の良い建売住宅を確認する方法について説明します。

外回りから品質を確認する3つの方法

建売住宅の品質を確認するときに、外回りから確認する方法が3つあります。

外構や駐車場

外構や駐車場の品質確認方法がこちらです。

  • フェンスの老朽化が進んでいないか
  • ブロック塀にひび割れやゆがみはないか
  • 駐車場の土間にひび割れはないか

外構や駐車場では、隣地や道路との境界となるブロック塀やフェンスの品質を確認しましょう。

老朽化が進んでいる隣地の塀をそのまま利用している場合もありますが、ひび割れやゆがみにより危険な状態の場合があります。

道路に倒れたり、子供が遊んでいるときに崩れたら危険です。

しっかりと確認しておきましょう。

外壁や基礎

外壁や基礎の品質確認方法がこちらです。

  • 外壁に傷や大きなひび割れがないか
  • 基礎にひび割れがないか

外壁や基礎にひび割れがないかも確認しましょう。

一般的に0.3mm以上のひび割れがあると、構造上に大きな影響を与える可能性があります。

ひび割れ部分から雨水が侵入すると、いつのまにか内部の木部が腐食して、耐久性に深刻な影響を与える可能性があります。

バルコニーや屋根

バルコニーや屋根の品質確認方法がこちらです。

  • バルコニーと建物の接続部分に隙間がないか
  • 屋根で浮いている部分がないか
  • 雨どいに詰まりはないか

バルコニーと建物の接続部分にすきまがあると、そこから雨水が侵入し、雨漏れの原因になります。

雨漏りが進行してしまうと、補修費用に数百万円かかる場合がありますので、しっかりと確認しましょう。

また、雨どいに詰まりがあると、雨水が流れずに建物内に侵入する場合があります。

落ち葉や土等が詰まっていないかも確認しましょう。

室内の品質を確認する方法3つ

こちらでは室内の内覧時に品質を確認する方法をお伝えします。

水回りの品質

水回りの品質確認方法がこちらです。

  • 蛇口の水を流しても、排水パイプから水漏れがないか
  • シャワーヘッドから水漏れがないか
  • 換気扇の動作は弱くないか
  • 浴室のタイルのひび割れなどはないか

水回りで気を付けたいのが、洗面所やキッチンのシンク下です。

水を流し続けながらシンク下を見ると、品質の悪い住宅では水漏れが発生していることがあります。

また、浴室ではシャワーヘッドから水漏れがないか、タイルのひび割れがないかなども確認しましょう。

タイルにひび割れがあると、割れ目から水が住宅内部に侵入してしまい、内部が腐食する可能性があります。

壁や床・天井の確認

壁や床・天井の確認方法がこちらです。

  • 床に傾きはないか
  • 階段や廊下を歩いてもきしみ音がないか
  • 天井に傷や汚れがないか

内覧時には建物の傾きを確かめるために、ビー玉などをもっていきチェックするのがおすすめです。

万が一建物が傾いていると、補修費用に莫大なお金が必要となります。

また、傾いた家で生活していると、頭痛やめまいが起こる可能性もあります。

非常に大事なポイントなので、リビングや二階など複数個所で、傾きがないか確認しましょう。

設備の動作の確認

設備の動作確認方法がこちらです。

  • キッチンや浴室の設備を全て動かしてみる
  • 扉や窓を全て動かす
  • 収納扉を開け閉めする
  • お湯がでるか確かめる

設備に関しては、必ず一度全ての動作を確認しましょう。

購入後に不具合があっても、多くの場合はアフターサービスを利用して無料で修復ができますが、修復が終わるまで利用できません。

入居後に不具合が発覚しないよう、あらかじめ内覧時に確認しておきましょう。

扉や窓などの建具を動かしてみて、動きにくい箇所があると、建物にゆがみがある可能性があります。

建物がゆがんでいると窓やドアの開閉がしづらくなるからです。

お湯に関しては、冬場だと凍結して給湯器が破損している可能性があります。

冬に引っ越しをしてお湯が使えないと、修理までの期間大変ですよね。

かならず給湯器も入居までに確認する必要があります。

建売住宅の品質をプロに確認してもらう方法

建売住宅の品質を第三者に委託して確認する方法があります。

その場合、「ホームインスペクション」というサービスを利用することができます。

ホームインスペクションとは、建築士などの専門家が、家の目に見えない部分まで依頼者に変わって検査をしてくれるサービスです。

費用は5万円~10万円程かかりますが、住宅の目に見えない内部まで検査してくれるため、契約前に行っておくと安全です。

建売業者の品質も忘れずに確認しよう!

品質の良い建売住宅を見つけるためには、建売業者の品質を確認することが大切です。

悪質な建売業者が建てた住宅は欠陥住宅や、トラブルを抱える住宅である可能性があるからです。

こちらでは建売業者の品質確認方法について解説します。

アフターサービスを事前に確認

アフターサービスを事前に確認することで、建売業者の品質が確認できます。

品質の良い建売業者は、アフターサービスの保証期間や保証内容が充実しているからです。

例えば、品質の悪い建売業者のアフターサービスだと、一部の設備しか保証がないことや、修理が必要な場合でも補修費用がほとんど受け取れない場合もあります。

建売住宅の契約前に、アフターサービスの保証内容や期間をよく確認し、建売業者の品質を確かめておくことが大切です。

過去の履歴を調査

品質の悪い建売業者は、過去にトラブルがあり、処分を受けている可能性があります。

過去に免許停止や業務停止措置を受けている業者は、現在も体制が改善されていない場合があるのです。

具体的には、過去に顧客とのトラブルで宅建業免許取り消し、業務停止などを受けている建売業者のことを指します。

過去の履歴を調査する方法は、「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」が利用できます。

国土交通省が運営するサイトですが、不動産業者の過去のトラブルや行政処分に関する情報を無料で見ることが可能です。

参考:国土交通省ネガティブ情報等検索サイト

施工現場を確認

建売業者の品質を確認するうえで、実際に施工現場を見に行くこともおすすめです。

品質の悪い建売業者は、工事現場での管理体制が甘い傾向にあるからです。

建設工事が終わる夕方頃に施工現場を見に行くことで、工事終了後の部材や機材がどのように管理されているかを確認できます。

また、日中の工事現場を見に行き、現場監督がほとんど来ていない場合は品質や工程管理が雑に行われている可能性があるのです。

完成済み物件でも、同じ業者が手掛けている別の現場を見に行くことで、建売業者の品質を確認できます。

建売住宅を選ぶ際に気を付けるべき注意点3つ

建売住宅を選ぶ際に気を付けるべき注意点をこちらで3つご紹介します。

資産価値のある物件を選ぶ

資産価値のある建売住宅を選ぶことが大切です。

なぜなら、資産価値のない物件は将来売却時に、ほとんど資産が残っていないからです。

資産価値の高い物件とは主に下記の条件となります。

  • 立地が良い
  • 住環境が良い
  • 施工品質が良い

駅前や公共交通機関へのアクセスが良い物件や、生活必要施設が豊富にあるエリア、住宅の施工がしっかりしている住宅などは資産価値が高いです。

特に立地は資産価値に大きく関係するため、価格の安さを追い求めて立地を妥協してしまうと、将来的に市場価格より低い価格でしか売却できない可能性があります。

低い売却価格でしか売れないと、売却価格で住宅ローンを完済できず、自己資金を投入する必要もでてきます。

施工品質や立地をよく確かめてから、建売住宅を選ぶようにしましょう。

立地や利便性に妥協しない

建売住宅の立地や利便性について、妥協しないようにしましょう。

なぜなら、住み替えを検討する人の理由で多いのが、利便性や立地が悪いという理由だからです。

価格の安い建売住宅を追求していくうちに、いつの間にか立地が悪い物件を選んでしまうケースがあります。

しかし、立地や利便性の悪さは、入居後毎日ストレスを感じることとなります。

実際に立地や利便性の悪さを理由に、購入後数年で住み替えを検討する人も多いのです。

建売住宅を選ぶときには、購入後の生活をよくイメージして、ストレスのない暮らしを実現できる住宅を選びましょう。

条件に優先順位をつける

建売住宅購入時に、当初自分が探していた条件とは違う物件を契約してしまい、後悔する人が多くいます。

それは、多くの物件を内覧していくうちに、自分がどの家を選べばいいのかわからなくなってしまうからです。

例えば、当初は通勤や通学を考慮して駅近物件を探していたのですが、駅から遠くにある広い物件を見ていくうちに、当初の目的を忘れてしまう場合があります。

目的を忘れて購入してしまうと、入居後になってから後悔します。

建売住宅に求める優先順位には、利便性や価格の安さ、子育て環境など様々な条件がありますよね。

一番優先順位が高い条件についてあらかじめ決めておくことで、迷ったときに後悔しない判断基準を持つことができます。

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット!迷ったときの判断基準2つ

建売住宅と注文住宅はそれぞれ特徴があるため、どちらにするか迷う人が多くいます。

迷ったときには、どのメリットが重要でどのデメリットが許容できるのかを知っておく必要がありますね。

こちらで建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット、そして迷ったときの判断基準2つについて説明します。

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット

こちらでは建売住宅と注文住宅それぞれのメリット・デメリットについて説明します。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅のメリットはこちらです。

  • 価格が安い
  • 購入後すぐに住める
  • 将来的に売却しやすい
  • 実物を見て買える

建売住宅のデメリットはこちらです。

  • 間取りや仕様の選択肢が狭い
  • 未完成物件は実物を見て選べない
  • 完成物件は建設途中を見ることができない

建売住宅は注文住宅に比べて価格が6割~7割ほどで手に入るメリットがあります。

また、完成済みの実物を見ながら選べるため、内覧時と入居後のギャップがないこともメリットです。

一方で、間取りや仕様がどれも似ていること、完成済み物件は建設途中を確認できないのがデメリットです。

しかし、最近では未完成物件に間取り変更プランが付いている建売住宅や、建売住宅購入後にリフォームする「新築建売リフォーム」などもブームとなっています。

また、ホームインスペクションを利用すれば、完成後の物件でも品質を確認することができます。

価格を安くして経済的な負担を減らし、購入後のギャップをなくしたい人におすすめです。

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅のメリットがこちらです。

  • 自由に設計できる
  • 好きなハウスメーカーを選べる
  • 機能や性能が高い

注文住宅のデメリットがこちらです。

  • 価格が高い
  • 将来売却時に時間がかかる
  • 全てが自由ではない

注文住宅のメリットは、自分の好きに設計ができ、こだわりの一軒家を持つことができることです。

また、お気に入りのハウスメーカーなどを自分で選べることもメリットです。

一方で、価格が高く、住宅ローンの返済負担が大きくなること、将来的に売却するときに時間がかかることなどがデメリットとなります。

加えて、自由設計ですが全てが思い通りに設計できるわけではなく、水回りや玄関の位置など制限があることもデメリットです。

こだわりのある家を、お気に入りのハウスメーカーで建てたいという熱意を持った人におすすめです。

迷ったときの判断基準2つ

建売住宅か注文住宅か迷ったときの判断基準を2つ説明します。

中長期的なライフプランに合うのはどちらか

住宅購入時には、将来的なライフプランにあった住宅を選ぶことが大切です。

将来子供が独立した後、どのような暮らしをするのかによって、選ぶべき住宅が変わってくるからです。

例えば、子供が独立した後、子供の住む家の近くに引っ越すのであれば、売却しやすい住宅を選ぶ必要があります。

また、子供が結婚した後も一緒に住むのであれば、2世帯で住めるような住宅を選ぶ必要があります。

将来の暮らし方をイメージして、ライフプランに合う住宅を選ぶようにしましょう。

住まいに求める条件は何か

住まいに求める条件によって、建売住宅か注文住宅のどちらが適しているかが変わってきます。

例えば、住宅ローンの返済で苦しい生活を送りたくないのであれば、価格が安い建売住宅を選ぶ理由になります。

また、こだわりがある理想の住宅を建てるのが夢であれば、注文住宅です。

他にも、すぐに引っ越して子供の新学期に間に合わせたいなら建売住宅、実家と同じハウスメーカーで建てたいのであれば注文住宅です。

住宅に何を求めるのか、そしてどんな結果を得たいのかよく考えておくことで、迷った時に後悔のない決断ができます。

まとめ

建売住宅の品質が悪いというイメージは昔についたものです。

現在はローコスト住宅よりも品質がいい物件もある建売住宅ですが、選ぶ際にはその品質を確かめてから購入する必要があります。

自分一人で見極めるのは難しいという方は、不動産会社に相談するのがおすすめです。

豊富な不動産経験や知識から、品質の良い建売住宅探しを手伝ってくれますよ。

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