<記事の情報は、2022年5月1日時点のものです>
湿度が高く木造住宅が多い日本は、シロアリが繁殖しやすい環境であるため、シロアリ被害は深刻です。
シロアリ被害は北海道から沖縄まで広がっており、国内に住んでいる以上、防蟻対策は必須とも言えます。
しかし、シロアリ駆除は費用も高く、また被害にあっているかどうか見つけることが難しいため、防蟻対策を行っていない家庭も多いのではないでしょうか。
シロアリの行動範囲は広いため、近所で蟻害があった場合、あなたの家も隠れて被害に合っている可能性は十分にあります。
そこで今回は、シロアリ対策をするなら必ず新築時にする理由と、費用やおすすめの業者を紹介します。
これから家を建てる人や、シロアリ対策にお悩みの方は必見です。
また、本文に入る前に、あなたに一つ質問です。
「注文住宅を建てる際に最も重要なことは何だと思いますか?」
資金計画や土地探し、理想の間取りやデザインなどを決めるなどを思い浮かべる人も多いと思います。
結論として、もっとも注文住宅を建てる上で大切なのは「住宅メーカー選び」です。
「住宅メーカー選び」ですべてが決まってしまうと言っても過言ではありません。
住宅メーカーの数が多すぎるがゆえに、深く考えずにCMなどで聞いたことのある大手に決めてしまったり、たまたま足を運んだ住宅展示場で見つけた会社に依頼してしまう人も多いのが現状。
そうなると、最終的に理想の家が完成せず、多くのお金を損してしまう結果になってしまうのです。
全国には、いわゆる「ハウスメーカー」だけでなく、比較的低価格で依頼できる「工務店」、デザイン性や間取りの柔軟性が高い「設計事務所」など様々です。
十分に比較検討せず依頼する会社を決めてしまうと、「もっと安くてもっと条件にあう会社があったのに・・・」と、一生後悔することになりかねません。
「そんなことを言っても、無数にある住宅メーカーの中からピックアップして比較していくなんて不可能だよ・・・」
と感じる人もいるでしょう。
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SUUMOでは工務店のカタログを中心、HOME'Sではハウスメーカーのカタログを中心に集めることが可能。
自分で条件にあった会社を調べる必要がなく、どちらも完全に無料で利用できるので、簡単に比較検討すべき会社を見つけられます。
また、カタログを請求する時のポイントは、「有名・無名などで選り好みせず、ひとまず条件にマッチした会社のカタログは取り寄せてみる」ことです。
まったく聞いたことの無かった会社の中に、求めていた条件とぴったり一致する会社があったという人も珍しくありません。
条件に合った会社を0からピックアップする手間は無くして、取り寄せた会社の中からあなたの理想にマッチした会社をしっかり比較検討することで、後悔しないマイホームづくりが実現できますよ。
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それではここから、本文に入っていきます。
シロアリ被害が多い場所をチェック
まずは、家のどの部分でシロアリ被害が多いのかをチェックしていきましょう。
シロアリは土の中に巣をつくって多方面にトンネルを掘り、近くにある木造住宅を食い荒らします。
そのため、シロアリは土に面している家の基礎部分や玄関ポーチ、配管の中に侵入しやすい傾向です。
また、ウッドデッキや庭に放置されてあるダンボールなども、シロアリの餌場になります。
光が苦手なシロアリは、すぐに地中に潜ってしまうため、目視で確認することは難しいでしょう。
そのため、シロアリ被害状況は、床がきしんでいないか、またはシロアリが通る蟻道(ぎどう)があるかどうかチェックしてみましょう。
蟻道は茶色く盛り上がった土の線のようなもので、蟻の排泄物や食べかすなどで作られたトンネルで、一見土汚れのようにも見えますが注意して確認してみてください。
また、シロアリは成虫になると羽が生えるため羽蟻を見かけたら、シロアリ被害にあっている可能性があります。
さらに先述したとおり、地中にある巣からいろいろな場所に侵入するため、近所にシロアリ被害に合っている家屋があれば、自分の家も餌場として食い荒らされているかもしれません。
シロアリ予防対策とは
このようなシロアリの被害に合わないためには、どのような対策をしていけばいいのでしょうか。
まずは、シロアリの侵入を防ぐための予防対策について紹介していきます。
国土交通省のシロアリ調査によると、被害に合っている家屋の築年数は5~9年の建物が多い傾向で、築65年以上経過している家の被害はほとんどない結果となりました。
このように、新築だからシロアリ被害に合わないと言い切ることはできません。
シロアリを未然に食い止めるためには、シロアリの侵入経路に毒の餌をまくベイト式、そして床下に薬剤をまくバリア工法と呼ばれる対策があります。
シロアリは巣穴に餌を持ち込む習性があるため、毒餌を設置しコロニーと呼ばれる巣穴ごと排除する手法です。
一方で、ベイト式はシロアリが侵入しやすい床下や基礎へネオニコチノイドと呼ばれる農薬を散布し、家屋へシロアリを寄せ付けないバリア層を作っていきます。
一般的に、これらの手法は中古物件よりも、新築時に行った方がいいと言われていますが、その理由についてさらに詳しく解説していきます。
新築には予防対策をしていこう
これまで紹介してきたように、シロアリ対策は巣穴に毒餌を設置したり基礎の部分にバリア剤を塗布したりするため、新築時に防蟻対策を行うのがベストです。
また、今後シロアリ被害にあった場合に対策をしやすいよう、床下へ入れるスペースを作ったり基礎部分の通気性を良くしたりするなど、シロアリ対策しやすいような家を造ることもできます。
シロアリはわずかな隙間からどんどん侵入してきます。
また、上記のようなシロアリ予防策を講じていても完全にシロアリを遮断することはできません。
そのため、シロアリが来ない家にするのではなく、シロアリを発見しやすい家造りをしていくことが大切です。
定期的に家の周りを点検し、茶色く細い蟻道を見つけたり床がきしんできたりした場合には、すぐに業者に駆除を依頼するか、自分たちで対策を講じていきましょう。
費用の相場
シロアリ駆除費用は、業者に依頼するか自分たちで行うかによって費用が大分違います。
業者に依頼する場合には、1㎡あたり3000円程度で、自分たちで対策するために防蟻剤を購入する場合には、約2000円です。
また、シロアリ業者から噴霧機レンタルすることもできます。
レンタル代は約13000円のため、シロアリの薬剤をまくのが大変だけれど、できるだけ費用を抑えたい人におすすめです。
しかし、シロアリは床下の狭い部分から侵入してくるケースが多く、床下に潜ったり縁の下を匍匐前進する必要があるなど、薬剤散布はとても労力がいります。
また、タイルの狭い隙間から奥に薬剤を入れる作業もあるため、薬剤で手が荒れてしまう恐れもあります。
自分たちで駆除をしていくだけでなく、シロアリ駆除業者を上手に頼ることもひとつの手です。
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シロアリ駆除を選ぶときのポイント3つとおすすめの業者
もしも業者にシロアリ駆除を依頼することになった場合、どこに頼めばいいのか、また相場はどのくらいになるのか不安になりますよね。
そこで、シロアリ駆除におすすめの業者とその相場について紹介します。
実は、シロアリ駆除業者の中には、施工が適当な業者、商品を買わせようとする業者など、悪徳な業者もいます。
悪徳な業者に駆除を依頼してしまった場合、無駄に費用を支払うことになるだけでなく、被害が拡大してしまう恐れがあります。
シロアリは目に見えない部分で被害が拡大しているため、実際に駆除作業で効果があったのかどうか、判別することは難しいでしょう。
「駆除できました」という安易な言葉に惑わされないことが重要です。
このように、シロアリ駆除業者を選ぶときは、優良な業者かどうか見極めなければいけません。
いい業者を選ぶポイントは、以下の3つです。
・保証期間がある
・会社の実績を確認する
・見積もりをとってから決める
これらの点を踏まえて、おすすめの業者をピックアップしてみました。業者を選ぶときの参考にしてみてください。
ダスキンのシロアリ駆除
お掃除サービスを提供しているダスキンでは、シロアリ駆除も行っています。
ダスキンのシロアリ駆除方法は、ベイト方式とバリア方式です。
この2つの方式の料金プランを紹介します。料金は1㎡あたりの価格となります。
・ベイト方式 初回料金 4,017円~
・バリア工法 標準料金 2,430円~
ダスキンのシロアリ駆除の特徴は、臭いが少ない薬剤を使用していること、施工後5年間は保証が付いており、定期点検してくれるという点です。
駆除剤の効果は約5年のため、期間中に被害が再発した場合には、無料で再施工してくれます。
また、保証期間中に薬剤の効果があるか、駆除できたかどうかを無料で点検してくれる「ハウジングチェック」も利用可能です。
ダスキンは全国に店舗を展開しており、首都圏だけでなく地方にある家でも気軽に申し込むことができます。
シロアリ110番
シロアリ110番は、全国にある加盟業者を紹介してくれるサービスです。
無料相談をすると、申込の該当地域にあるシロアリ駆除業者が対応してくれます。
シロアリ駆除業者の工法は、対応業者により異なりますが、シロアリ協会が指定する安全性に基づいた方法で駆除されます。
安全性に基づいた方法について、一部紹介しますので、参考にしてみてください。
全般にわたっての心得
作業に従事する者は、日頃から木材害虫や薬剤及び関連法律等の専門知識の習得に努め、理解力・判断力を養っておく。
施主及び関係者からの疑問点・質問(特に薬剤についての質問)に対しては、可能な限り技術資料等印刷物を用いて、施主及び関係者が納得するまで説明を行う。
引用 安全衛生管理 |公益社団法人 日本しろあり対策協会
シロアリ110番の駆除料金は、対応エリアや加盟業者により異なりますが、基本的に1㎡あたりの料金は一律となっています。
・シロアリ駆除 1,200円
・シロアリ予防 1,200円
シロアリ110番の特徴は、他の業者と比較してもリーズナブルな価格という点、そして施工後5年間の保証がつくという点です。
ピコイ
ピコイは、昭和47年に設立された40年以上続いている会社です。
シロアリ駆除だけでなく、災害支援事業や地盤改良、太陽光発電など幅白く事業を手掛けています。
そんなピコイが提供するシロアリ駆除サービスは、パーフェクトガードシステムという地中埋設型配管防蟻方式を実施しています。
地中に薬剤散布用の配管を埋め、効率よく土壌に防蟻剤を浸透させるという手法です。
このパーフェクトシステムの料金は、土地の面積により異なるため、まずは見積もりをとってもらうことから始めましょう。
見積もりや現地調査費用は無料となっています。
ピコイの特徴は、官公庁や重要文化財へのシロアリ駆除対策を実施した経験があるという点、5年の保証期間がつくという点です。
全国30カ所に支店を展開しているため、地方在住の方も気軽に利用できます。
このように、シロアリ駆除業者によっても工法や価格も様々です。
気になる業者があれば、まずは見積もりをとり、信頼できる会社へ駆除を依頼していきましょう。
自分でシロアリ対策を行うときの注意点
ここまで、駆除業者の選び方を紹介してきましたが、シロアリ駆除は自分たちでも行うことが可能です。
業者に不信感をもっている、または自分で駆除してみたい場合は、ホームセンターで駆除剤を購入し、散布することもできます。
しかし、駆除剤は農薬の一種であるため、人体に無害とは言い切れません。
そこで、自分でシロアリ対策を行うときの注意点を解説しますので、散布時に気をつけるようにしてください。
適当に散布すると人体に被害がでる
国民生活センターによると、シロアリ駆除を自分で実施した人の18.3%が「気分が悪くなった」「頭痛がした」などの症状を訴えているようです。
シロアリ防除は安全か
シロアリ防除剤の散布による健康被害の症状は、農薬散布の急性の症状とよく似ている。農業での散布に比べて、使用濃度や面積あたりの使用量が多いところからみて、相当注意を払っても、何らかの被害が出る可能性が否定できない。
引用 消費者被害注意情報|国民生活センター
シロアリ駆除剤の多くは、有機リン系の薬剤が使用されています。
有機リン系とは、毒性が少ない農薬ですが、神経に作用する恐れがある薬品で、有機リン系の中で有名なのはサリンなどがあります。
安全基準内で使用していても、正しい散布方法がわからなかったり、子供や老人など抵抗力の弱い家族がいたりする場合には、上記のような健康被害が出る可能性があります。
また、シロアリ駆除に効果が見られないと駆除剤の量を増やして散布する人がいたり、狭い空間で換気もせずに駆除剤を使用したりすることで、健康被害が拡大するので注意が必要です。
使う薬剤を間違えると効果が出ない
シロアリにも種類があり、駆除できる薬剤が異なります。
また、散布場所が屋内か屋外かによっても、使用する薬剤が違うと効果が出ない、または人体に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
薬剤には、即効性があるタイプ、時間差で効果が出るタイプがあります。
また、駆除用の薬剤、さらに予防する薬剤など、用途や目的により薬剤を変更していかなければいけません。
そのため、散布する前にはシロアリの種類、駆除計画を確認し、どのように散布していくのかを明確にしましょう。
駆除計画をしっかり立てないと、効果が出ないどころか、被害が拡大してしまう恐れがあります。
このように、自分たちで駆除を行う場合には、注意すべき点がいくつかあります。
適当に薬剤を散布しただけでは、確実に駆除を行うことができないと理解しておきましょう。
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まとめ
シロアリ対策を行う場合は新築時にした方がいい理由は、薬剤を散布しやすいこと、さらに今後シロアリ対策を行いやすい家を造ることができるという点です。
家はシロアリの餌そのものであり、被害をゼロにするということはできないため、常に対策を講じておかなければいけません。
シロアリは、コロニーと呼ばれる巣穴を拠点にして、各地へ移動します。
そのため、家にいる数匹を駆除しても、根本的な解決にはなりません。
また、下手に駆除することで、侵入経路が変わってしまい、かえって駆除しにくくなってしまうという事態も想定されます。
このように、シロアリ駆除にはしっかりとした知識と駆除対策が必要です。
自分たちで駆除することも可能ですが、薬剤で健康被害を起こさないためにも、信頼できる業者に駆除を依頼していきましょう。
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