インテリックススターマイカ、コスト減、販売強化で共同事業、年間に数件供給資材調達、人材育成も


 インテリックスとスターマイカは、リノベーションマンションでの共同事業に着手した。コスト低減と販売力強化を柱に、資材調達やサイト開設、中古マンションの評価システム構築などソフト・ハード両面にわたって協力体制を整える。年内に数物件の供給を予定する。
 両社とも区分中古マンションを購入後にリノベーションして売却する事業を手がける。インテリックスは、年間1100戸・累計で業界トップの1万4000戸の販売実績がある。スターマイカは、賃貸中の物件を取得する独自の事業モデルで業界トップの1400戸・約400億円の中古マンションを保有する。
 スターマイカが強みとする資金調達力や物件保有力と、インテリックスの設計・施工技術力や販売力の連携によって高品質で適正な価格の優良物件を供給する。
 具体的には、資材調達やプラットフォームサイト開設、マンション修繕履歴の共同管理などハード・ソフトにわたる協力体制を整備する。コスト低減と販売強化が主な狙いで、中古マンションの資産価値を高める評価システムも確立する方針。

物件確保、施工でシナジー
 スターマイカは、インテリックスの施工技術力やアフターメンテナンス力を生かし、保有物件のクオリティーを高める狙いがある。表面的なコスト削減にとどまらず、長期的視野にたち、安心で安全な物件提供が同社にとって得策だと判断した。数年後には保有数の倍増を意図する。
 インテリックスは、工事後のメンテナンスとともに、業界では希少な騒音を出さない工事技術など独自ノウハウを蓄積している。このため、共同事業によって施工数を拡大し、リノベーション業界施工トップの地位を盤石にしたい思惑がある。プレーヤーが増えて市場が過熱し、中古物件の仕入れが高値で推移しているため、物件確保を優位に進めたい側面もある。
 また、リノベーションマンションに特化した職人の育成も計画する。今後は施工部隊専門の新会社を設立する考えも打ち出している。会社員同様の勤務スタイルを採用し、職人に対するイメージ向上と専門職人の確保を狙う。
 初弾物件は、スターマイカの保有物件をインテリックスが設計・施工した東京都渋谷区の「日興児玉パレス南青山502号室=写真」。東京メトロ銀座線表参道駅徒歩13分。約59平方メートルの1LDKで販売価格は4680万円。ウオークインクローゼットや書斎、趣味を楽しむ部屋を新設した。シングル世帯や共働き世帯のライフスタイルにあわせて間取り変更できる間仕切り壁も導入した。


公開日: 2014年6月2日