新宿野村ビル、長周期の揺れ時間半減


 野村不動産、野村不動産マスターファンド投資法人、竹中工務店が「新宿野村ビル」に設置工事を進めている日本初の制振装置〝デュアルTMD-NT〟のシミュレーションで、長周期地震動を含む大地震による揺れを抑制することを確認した。

 想定した東日本大震災・南海トラフ地震と同等レベルの長周期地震動による揺れ幅を約20~25%低減、揺れ時間を約50%短縮できたという。

 建物最上部(52、53階部分)に建物の揺れと逆方向に動く錘を用いて建物の揺れを抑えるTMD(1基700トン)を2基設置。1基の錘を2段積層ゴムとスライダーで支持し、揺れ幅が小さいときは積層ゴム、大きいときはスライダーが錘を支持するスライド式の装置。改修によって建物の揺れ時間が半減、揺れ幅も大幅に低減する。

 デュアルTMD-NTの設置に合わせて、ビルの安全性を即時に判断する建物被災度判定システムも導入し、緊急対応や復旧の早期化、入居テナント・来館者の安全性も高める。


公開日: 2016年2月9日